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「人を動かす言葉の仕組み」木村 博史

2014/02/07公開 更新
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人を動かす言葉の仕組み (角川フォレスタ)


【私の評価】★★★☆☆(73点)


要約と感想レビュー

 人間関係の本かと思ったら、広告、販売促進の本でした。広告は、コピー一つで人を動かす無限の可能性を持っています。しかし、芸術と同じで、なかなか最良のものはわからないのです。ただ、最低限の基本はわかります。それは、相手の立場で考えることです。


 そして、お客様も人間ですから、思わず動いてしまうパターンがあります。「みなさんも使っています・・・」とか、「たった10分間で・・・」とか、「100台限定、返品可能・・・」などパターンがあるのです。「日頃がんばっている自分へのご褒美として、海外旅行に行きましょう」と理由を作ってあげれば、動きたくなりませんか?


 また、著者のお勧めは、家族や友人に見てもらうことです。「この化粧品のコピー、どう思う?」と聞けば、素人目線で「それは違うと思う」などと忌憚のない意見を言ってくれるはずなのです。


 いろいろな人を動かすアイデアは、すでに分かっているので、著者はそれらを元にみんなで広告にアイデア出しをするらしい。この本では「アイデアシート20項目」【心を揺さぶる14項目】として、1 多数決の共感を探す、2 ゴールへの期待感を煽る、3 話題の流れを作る、4 五感に訴える、【納得させる6項目】などと示してくれます。


 こうした基本をおさえながら、みんなで広告についてアイデアを出し合うと時間がかかるかもしれませんが、やる価値はあると思います。木村さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

相手の立場になった見出しをつける・・・
 ・節税して、新規事業に予算を回すお手伝いをします
 ・人件費を削減します(p35)


・日本でも、江戸時代には折込み広告がありました(p14)


・いいものが売れるんじゃなくて、いいと思われたものが売れるんです(p48)


・まずはあなたと共に戦い、共に考えてくれる、信頼できる5レンジャーを作ってみましょう(p94)


・セミナー会場でおしぼりを配っています。これは何をマネしたかというと、新幹線のグリーン車・・(p136)


人を動かす言葉の仕組み (角川フォレスタ)
人を動かす言葉の仕組み (角川フォレスタ)
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木村 博史
角川学芸出版
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【私の評価】★★★☆☆(73点)


目次

【第1章】 なぜ、あなたの言葉は伝わらないのか
【第2章】 どうすれば、いつでもひらめくことができるのか
【第3章】 誰でもできる、アイデアを整理するルール
【第4章】 カンタン! アイデアシートの使い方
【第5章】 偶然を必然にする7ステップ



著者経歴

 木村博史(きむら ひろし)・・・インプリメント株式会社取締役社長(COO)。クリエイティブディレクター兼マーケティングストラテジスト。1971年7月25日兵庫県生まれ。2010年11月、広告代理店インプリメント株式会社取締役社長に就任。現在は、パンフレットやWebサイトなど各種マーケティングツールおよび販促映像の企画・制作。インターネット中継運営支援。新聞や雑誌などへの広告代理と幅広い対応力でワンストップかつ複合的なメディア・マーケティングを展開。特に従来からの広告理論に経済心理学をミックスしたクリエイティブワークと販促手法は各方面から強く支持されている


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