「もう一度立ち上がり、前を向くために、伝えておきたい」古市 忠夫
2013/11/28公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■著者は阪神淡路大震災で、
家と財産を全てを失いました。
唯一残された車のトランクに
ゴルフのクラブが残っていた。
著者は、「そんなの無理」という声を押し切って、
60歳前のプロゴルファーを目指します。
・私は震災ですべて失ってしまいましたが、
奇跡的にも、ゴルフバックだけが焼け残っていた・・・
そのクラブを持って、コースへ行きました。・・・
ラウンド中、いたるところで桜を見かけ、
そのたびに、涙がこぼれました。・・・
「大地震 どこ吹く風と 桜咲き」(p45)
■どうみても、こんな年寄りが
プロになれるはずがない。
しかし、著者は、震災で
生かされていることに感謝する気持ちが持てた。
感謝の気持ちでゴルフができる自分は、
心の勝負なら勝てるのではないかと
思ったのです。
普通の人がプレッシャーを受ける場面で、
著者は、「ありがたいな~」と
感謝の気持ちでショットを打てるのです。
そして、実際に、
著者はプロテストに合格しました。
・しかし、震災が私を変えました。
ゴルフが、体力や技術の勝負なら、私に勝ち目はありません。
けれども、ゴルフが、心の勝負なら、生かされていることに
感謝できるようになったいまの私なら、
勝ち目もあるのではないかと。(p15)
■ボギーでも、ダブルボギーでも
笑顔で感謝してプレーしている人に、
勝てる人はいないでしょう。
何事も感謝だなあ、
と思いました。
古市さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・三原勇さんから聞いた言葉が忘れられません。
「人生は試されているのです」(p52)
・「才能×努力×感謝力」
それこそがプロなのではないでしょうか。
私は、人や社会に支えられ、
生かされていると感謝しています(p66)
・100万円を投資して1億円にするのは簡単です。
しかし、1億円を100億円にするのは、本当に難しい。・・・
その秘訣は、人間を大きくすること、
すなわち「感謝」であるとおっしゃるのです(p109)
・古市 僕は今、ラウンドするとき、ありがとう、
ありがとう・・・、そう心のなかでいいながら
プレーさせてもろてます。そうすると、自然と
姿勢がしゃんとするし、目線が下がらないし、
笑顔になる・・・ゴルフができることに、ありがとう、
生かされていることに、ありがとう、ですよ(p129)
・青山 僕の自宅は福島第一原発から80キロくらいの
場所なんですが、実際の放射能の被害より、
風評被害がひどい。近くのコースでは、
営業できずに困っているところばかりです。・・・
青山 マスコミの報道の仕方もひどいんです。
先に衝撃的な事柄から報じてしまう。
たいしたことないっていってもニュースにならない・・(p118)
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■目次
序章 生かされた命
第1章 「どん底」から立ち上がるための言葉
第2章 「つながり」をもう一度取り戻す言葉
第3章〈特別対談〉古市忠夫×青山薫(プロゴルファー)
第4章 いまこそ「ゴルフ」で心に花を
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