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「反日嫌韓の謎88」小滝 透

2013/11/20公開 更新
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「反日嫌韓」の謎(ENIGMA)88


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

なぜ、韓国は反日なのか、ということを検証した一冊です。まず、基本として韓国と中国は、儒教(朱子学)社会です。つまり、上に立つ者に、下の者は逆らえないのです。だから、格下の日本は、中国・韓国に逆らってはいけないのです。


ところが、格下と思っていた日本が、韓国を圧倒し、父のように考えていた中国を打ち破ってしまったのだから韓国はショックを受けたのです。しかも、日本は「遅れた朝鮮・中国に文明の何たるかを教えてやる」という態度で富国強兵を推し進めていたのです。


そして、韓国の反日の背後には、中国への恐怖、トラウマがあるといいます。過去に何度も中国に侵略された恐怖。これは日本人には理解できないことなのでしょう。ジャイアンが怖くて、のび太をいじめるネ夫のようなものでしょうか。韓国がスネ夫と思えば、反日国家韓国の気持ちがわかるように感じました。


・日本には、朝鮮の持つ恐怖が何一つ分かっていない。中国の覇権を握った王朝がすさまじい圧力をかけてくる状況を。圧倒的な遠征軍が雲霞の如く押し寄せてくる状況を(p39)


また、面白いのは韓国の姓です。韓国は、唐代に漢名改姓に従いました。したがって現在の韓国人の名字は中国人と同じなのです。次に韓国はモンゴル期の蒙古名改姓で、改姓運動に直面しました。韓国は、異国に支配されるたびに、中国人の名前にされかかり蒙古人の名前にされかかり、日本人の名前にされかかったのです。


スネ夫の韓国が可哀想に思えました。小滝さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・韓半島を侵略したのは中国の方が圧倒的に多いのだが、それには怒りを向けていない。それどころか、自国を侵略し続けた中国に過剰な敬意を払っている(p23)


・中華至上主義を唱える朝鮮文士(士大夫)のハングルへの反発は激しかった。曰く。「われわれがもし独自の文字を持つならば、中国の怒りを買い、謀反と見なされるやもしれない」(p116)


・アメリカは日本に二度原爆を落としたが、台湾には蒋介石を落とした(p79)


「反日嫌韓」の謎(ENIGMA)88
「反日嫌韓」の謎(ENIGMA)88
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小滝 透
飛鳥新社
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

第1章 日韓「心」の風景
第2章 原理主義の韓国、リベラリズムの日本
第3章 地位の逆転
第4章 虎の威を借りていた日本と韓国
第5章 北朝鮮
第6章 日韓の古代史奪い合い



著者経歴

小滝透(こたき とおる)・・・1948年京都生まれ。ノンフィクション作家。京都市立紫野高校卒業。金沢大学法文学部中退。サウジアラビア王立リヤド大学文学部アラビック・インスティテュート卒業。文化・宗教・歴史などの幅広い分野で活躍(


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