「イギリスはおいしい」林 望

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イギリスはおいしい (文春文庫)

【私の評価】★★★☆☆(76点)


■以前読んだことがあった本ですが、再読。


 イギリスの料理はまずいというのが通説ですが、
 期待を裏切らないようです。


 イギリス人には料理のセンスがないのではなく、
 単に料理に興味がないのかもしれません。


・御馳走を前にした先生たちは、実のところあまりお料理には
 関心を示さず、むしろそれよりも、両隣或いは向い側の先生たちと、
 再びラウンジの続きの議論に余念がないのであった(じつは、
 こういうアカデミックな所では、目前の料理なぞには興味の無い
 ような顔をするのが一種の行儀
であったそうな、なるほどなぁ(p156)


■料理はひどいとしても、大英帝国です。

 イギリス人は人間関係を大切にします。

 そして教養も。


 ですから、料理よりも、
 食事をしながらの会話を楽しむのが
 レディース・アンド・ジェントルマンなのでしょう。


 料理はまずくても、
 イギリス人の特徴がそうさせているのですね。


・イギリス人は、一般にまずあまり親しくないレベルの人は 
 Drinkといって、午後の一、二時間ほど、簡単なスナック類を
 つまみながらワインを軽く飲む程度の集まりに招く。
 もう少し個人的に親しいつきあいになると、
 Teaすなわちお茶に招く
・・・もっとずっと親しくなると、
 そこでようやく食事に招くということになる。(p177)


■その国というものを理解するのは、
 やはり実際に住んでみなくてはわからないのでしょう。


 また旅をしたくなってきました。
 作戦が必要かもしれません。


 林さん
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「野菜は茹でる」というのが、多くのイギリス人が 
 素朴に信奉している料理の方法で・・・、
 どの野菜も、延々と、呆れるほど長い時間をかけて
 (時には重曹入りの湯で)茹でる。(p18)


・朝食ならば、たいていバターを塗ったトーストの上に、
 マーマレードをのせる(薄く付けるのじゃないのだ。
 一かたまりずつのっけて食べるのである)。(p91)


・イギリス留学に志すものは、すべからく、
 男女を問わず、みずから料理することを
 学んでからにしたほうがよい。(p33)


・イギリス中どこの町へ行っても必ずあるもの、
 それがこのフィッシュ・アンド・チップスと
 中華料理屋である(p74)


・スコンというイギリス独特のお菓子について・・・
 しいていえば、ケンタッキー・フライドチキンで売られている
 「ケンタッキー・なんとかビスケット」というものが
 大体イギリスのスコンに近いかと思われる(p132)


・イギリスには日本のようには病虫害が発生しないとみえて、
 庭のリンゴの木には一向に農薬なども撒かないようであるが、
 自然に花が咲き、実が熟して、風に吹かれては柔らかな
 芝生の上に落ちる。イギリス人たちは、これらの果実をとって、
 台所の隅の棚の上や、キャビネットの中に入れて、
 もうしばらく熟成を待つのである(p39)


・パブの支払いのやり方であるが、これは原則として
 ワリカンである・・・四人がパブにやってきたとする。
 この場合、仮にまずAが残りの三人の希望を聞き、四人を
 代表してカウンターの所まで買いに行ったとする。その場合、
 彼は四人分の代金をまとめて払ってしまうのである。すると、
 次にBが同じようにして四人分買ってくる。次にCが・・(p173)


イギリスはおいしい (文春文庫)
林 望
文藝春秋
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【私の評価】★★★☆☆(76点)

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■目次

1 塩はふるふる野菜は茄でる
2 ワーズワースの林檎倉
3 魚よ、お前もか!
4 いもか、はたまたパンか
5 釣魚大全荘の昼下がり
6 いざ行け、パブへ!
7 料理をする人たち


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