「ビジネスモデル分析術 数字とストーリーでわかるあの会社のビジョンと戦略」三木孝則, 望月実, 花房幸範
2013/04/21|

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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■財務の数字から、会社を分析してみるという一冊。
フェイスブック、グリー、グーグル、ヤフー、
アップル、ソニー、サムスン、パナソニック、アマゾン、楽天と
面白い企業が分析されています。
経営者はこうした数字を見ながら、
未来に向けて手を打っていくのでしょう。
・かつて「技術のソニー」と言われたハードの分野では、
携帯電話を除き赤字となっており、ハードの両輪となるべく
始めたソフトの分野及び金融事業が会社を支えているというのが、
現在のソニーの姿といえます(p151)
■分析自体はだれでもできますので、
そこに何を見るのか。
事業別の収益はどうか。
営業利益率は。
成長戦略はあるのか。
経営者は、数字を見て、
事業計画へ何を反映させ、
どの程度結果を修正できたのか
で評価されるのでしょう。
・アマゾンは顧客に対して商品を安く販売するために、
顧客から受け取る配送料収入よりも、運送会社などに
支払う配送コストの方が多くなっています(p269)
■製造業では、売上が何兆円もあるところで、
為替により10%も20%も減収になったら、
固定費を回収していくのは難しいだろうなと感じました。
逆に、為替により10%も20%も増収になったら
笑いが止まりません。
望月さん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・プレミアムアイテムを手に入れるために、課金ガチャという
射幸心を煽るシステムを取っています・・・ソーシャルゲームは
ギャンブルとブランドビジネスのいいとこ取りをしたような
ビジネスモデルだと感じました(p50)
・ヤフーはサービス全体としての収益を上げるために、
今後は「Yahoo!オークション」「Yahoo!プレミアム」などの
トップ20サービスに経営資源を優先的に投下し、
ONLY1となるサービスを育てることにしました(p97)
・「10倍挑戦、5倍失敗、2倍成功」・・・
(ヤフーの)宮坂氏のプレゼンは分かりやすく、
とても参考になります(p99)
・のれん残高の第1位は、三洋電機を買収した時に
多額ののれんが発生したパナソニックで7,574億円・・・
ソニーで5,768億円・・・グーグルで5,711億円・・・
アマゾンで1,520億円・・楽天で1,151億円(p304)
・リーマンショック前の2007年度は・・・パナソニックの方が
1兆円近く多くなっていました。・・・リーマンショックが起きた
2008年度以降はサムスンが業績を伸ばしたのに対し、
パナソニックは業績を落とした・・(p220)
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
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■目次
まえがき・あの企業は、なぜ儲かるのか?
第1章 フェイスブックVSグリー
第2章 グーグルVSヤフー
第3章 アップルVSソニー
第4章 サムスンVSパナソニック
第5章 アマゾンVS楽天
第6章 注目企業の数字を分析する
第7章 ビジネスモデル分析術
あとがき~グローバル時代のコミュニケーション
読んでいただきありがとうございました!
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ビジネスモデル分析術を紹介していただき、
ありがとうございます。
著者の望月実です。
メルマガとブログで紹介していただいたことにより、
アマゾンの順位もあがったようです。
それでは、これからもよろしくお願いします。