「政府はこうして国民を騙す」長谷川 幸洋

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政府はこうして国民を騙す (現代ビジネスブック)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■だれもが気づいていると思いますが、
 政治家、官僚、マスコミ、財界などは、
 力を持つ同士として影響し合っています。


 もちろん、表(たてまえ)と裏(本音)があり、
 お互いの力関係の中で妥協もあれば裏切りもある。


 この本では、マスコミ側である著者の視点から
 「これはおかしいな」と思われる事例を
 教えてもらいましょう。


 「おかしいな」と感じるということは、
 本音が見えていない
証拠なのです。


・野田佳彦政権が関西電力大飯原発3、4号機を
 再稼働させる方針を決めた。・・
 「安全を確認しなければ再稼働しない」と言っていたかと思えば
 「電力需給が逼迫する」と稼働の理由を変え、
 最後は「経済産業省の副大臣や政務官を現地に常駐させる」
 などと言い出した。(p164)


■この本で指摘する事例は、

 ・小沢一郎民主党元代表の捜査報告書の偽造
 ・原発事故をおこした東電の救済
 ・消費税増税
 ・安倍総裁を嘘で叩くメディア

 などです。


 こうした事象の本質を報道できないのは、
 マスコミへの圧力があるからです。


 それは上司への抗議であったり、
 出入り禁止であったり、取材拒否。


 そうして著者を含めたマスコミは、
 公式発言のみ報道するポチとなっていくのです。


・自由民主党の安倍晋三総裁が2~3%のインフレ目標の設定と
 大胆な金融緩和を日銀に求めた件で、白川方明日銀総裁が
 反論した・・・安倍は「建設国債をできれば日銀に全部買って
 もらう」と言っただけで「建設国債の日銀引き受け」という
 言葉は安倍のカギカッコ発言の中には出てこない
(p248)


■紹介される事例は民主党時代のものばかりで、
 民主党は本当にひどかったと
 思い出してしまいました。


 著者もポチ記者であったと
 告白しているところが潔い。


 長谷川さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ここに「東京電力の処理策」と題された6枚紙がある。
 作成したのは経産省のベテラン官僚である・・・
 東電を発想電分離して「東京発電会社」と「東京送電会社」
 に分けた後に、第2段階として発電部門の東京発電会社を
 「事業所単位で分割し、持ち株会社の下に子会社として
 ・・その後で子会社の売却を提案している。(p119)


・調査委は東電に一段のリストラを迫っているが、
 その結果、どうなるかといえば、東電は資産超過の
 会社になる。いわば贅肉を削ぎ落としてピカピカの
 会社に生まれ変わる
のだ(p130)


・「財務省は水面下で野田に解散を迫っているのではないか」
 と指摘した。理由は野田が政権を続けて予算編成したところで、
 政権が交代すれば、予算を作り直す以外になく、
 そうなれば混乱が続いて、後に控えた消費税引き上げにも
 悪影響があるからだ(p245)


・永田町から日銀批判が飛んでくると、日銀担当記者は
 ほぼ自動的に日銀側に立ってしまうのだ・・・
 こうした「記者の理解」は根本を探ると、中央銀行の
 独立性に対する誤解ないし無知に根ざしている。
 中央銀行の独立性とは、「政策手段について独立性が
 認められている」にすぎない(p220)


・政治資金管理団体「陸山会」による土地購入をめぐる事件で、
 東京第5検察審査会は小沢一郎民主党元代表の起訴相当を
 議決した。議決を受けて小沢の元秘書を再聴取した東京地検の
 田代政弘検事が作成した捜査報告書は、元秘書が隠し録りして
 いた録音記録によって架空であったと明らかになった(p79)


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長谷川 幸洋
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【私の評価】★★★☆☆(79点)



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■ 目次

第1章 情報操作は日常的に行われている
第2章 政府は平気で嘘をつく
第3章 迷走する政治、思考停止したメディア、跋扈する官僚


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