「黒字浮上!最終指令―出向社長奮斗の記録」猿谷 雅治
2012/12/05公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(75点)
■親会社のホープが
赤字会社の社長に抜擢される。
よくあるストーリーですが、
実例から組み立てた本書は、
実際と近いのではないでしょうか。
最初に新任社長が目にするのは、
やる気のない社員たちです。
そして、会社の赤字の原因を
他人のせいにする
組織の長たち。
・この無表情、無気力の死んだような人びとを率いて、
この会社を黒字にするのか。・・・
できるのか、俺に。(p20)
■まず、やることは、
仲間づくりでしょう。
協力してもらえる
側近を集めるのです。
次は現状把握するための視察と、
社員との面談です。
この段階である程度の課題を
把握し、打ち手を考えます。
・良いストロークを与えるようにすること。ある社長は
現場巡回をするのだが、彼の歩いたあと、社員たちは
やる気を失うと言われている。その社長は社員たちの
仕事のミスをチェックし、文句を言って歩いたのである(p264)
■根本的に大切なのは、
社長の熱意でしょう。
この人は、本気なのか?
また同じではないのか?
そうした社員の疑念に対し
社長の熱意が少しずつ、
社員を動かしていくのです。
朝礼での会社の方針説明、結果報告、
環境改善、コスト削減、品質向上、
販売価格改定・・・
こうしたあらゆる手を打って、
やっと会社は変わりはじめます。
■こんなに簡単に会社が変わるものか・・・
それは難しいことでもあり、
変わるときには本当に変わるのでしょう。
経営というものの難しさ、
素晴らしさ感じました。
猿谷さん、
良い本をありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・今月はみなさんの掛け値なしのトコトンの
力をためしてみたい。
つまり当社の現状における瞬間最大風速を
つかんでみたい。(p123)
・小グループに分けて突っ込んだグループ討議をする。
テーマは「黒字浮上をより効率的に達成するために、
社長、部長、課長たちに望むことと、
自分の職場で何をやるか」である(p195)
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 32231
【私の評価】★★★☆☆(75点)
読んでいただきありがとうございました! この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
コメントする