「ガーダ―女たちのパレスチナ」古居 みずえ
2012/12/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■イスラエルの文学賞の授賞式で
村上春樹は、次のように言いました。
「高く堅固な壁と卵があって、
卵は壁にぶつかり割れる。
そんな時に私は常に卵の側に立つ」
ブルドーザーは壁であり、
人間は卵であるのだろう。
パレスチナの問題をどう考えるか。
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・パレスチナ女性の結婚話はたいていの場合、親や親戚の誰かが娘の父親のところに持ってきて、娘の気持ちを聞く・・・多くが一回だけの見合いで、一生の問題である結婚を決めてしまわなければならないのだ(p24)
・どうしてイスラエルは自分たちの土地を取ったのか?どうして自分たちを殺すのか?土地を取った上に、なぜ今でも自分たちを追いかけてくるのか?(p77)
・五十年も住んできた私の家をイスラエルが壊したの。トルコが来て、イギリスが来て、でもイスラエルほどのことはしなかった(p110)
・私は子どもたちを殺すことに、F16が市民を攻撃することに何の非難も上がらなかったことに驚いた。私はもし殺されたのがイスラエル人の子どもで、負傷した49人がイスラエル人だったなら、どんな反応があったのだろうかと思った(p156)
・人間が、ブルドーザーが家を壊しているのをやめさせようとしている。・・その人間に向かってアパッチから攻撃が降り注ぐ。そして、ビラールは死んでしまった(p181)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(72点)
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