「満たされる人生のつくり方」日野原 重明
2012/11/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
90歳を超えて現役医師の日野原さんの一冊。
まず、最初のアドバイスは、100%健康、100%病気はないということ。
精密に調べれば、ガン細胞はどこにでもあるし、調子の悪い部分が必ずある。それでも人間は、自然治癒力とのバランスで、生き続けるのです。
・少しばかり肝臓が悪くても、お酒が好きなお医者さんは誰でも一合くらいは飲んでいるわけです。しかし、患者さんには、肝臓が悪いと「飲酒をやめなさい」と言います(p27)
ですから、肝臓が悪い、狭心症だからといって、心配しすぎることはない。
人間はいずれ死ぬのだし、常に体に悪いところはある。だからこそ、楽しく生きる、健康と感じることが、大切だということです。
・年をとると心電図検査をした際、「右脚ブロック」(不整脈の一種)という状態を指摘されることが多いのです・・・私は、「白髪みたいなものだから診断書に書かなくてもいい」と言うのですが・・(p24)
これから日本ではますます高齢者が増えていきます。高齢者といってもバリバリ仕事もできるし、遊びもできるはず。神様から与えられた体に感謝しよう!ということだと感じました。
日野原さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・65歳以上は『老人』とは呼ばない、『中年』と呼ぶ。75歳以上を『新老人』と呼び、85歳以上を『真の老人・本当の老人』と呼ぶ。・・この運動を進めようと私は思っております(p36)
・富士山の麓に行って、一週間そこにこもって、医学教育をどう変えたらよいかというワークショップをする・・・三十年も続けていますが、富士山を仰ぐと心が洗われて、そこで新しい発想が生まれる(p68)
・締め切り間際になると、夜の十時から徹夜して朝までに二十五枚くらいを一気に書きあげます。その結果、「よかったね。いい論文が書けたね」と自分で思うことができると、そのあくる日は気持ちがものすごくハイになっている。(p74)
・よい習慣というのは何であるかと言いますと、それはよく動く習慣、よく感じる習慣、上手に休む習慣、それから上手に食べる習慣、よく考える習慣などです(p78)
・人の顔つきも習慣である。顔つきが習慣になれば、それはしめたものである。(宇野千代)(p86)
【私の評価】★★★☆☆(72点)
著者経歴
日野原 重明・・・1911年生まれ。1941年聖路加国際病院の内科医となり、内科医長、院長を経て、現在、理事長、名誉院長。予防医学、終末期医療の普及に尽力する。
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