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「超トヨタ式チェンジリーダー」金田秀治

(2012年10月24日)|本のソムリエ
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超トヨタ式チェンジリーダー

【私の評価】★★★★☆(82点)


■トヨタの本社工場を見学したことがあります。


 プリウスのドアがエレベータから降りてきて、
 本体と合流して組み付けられていました。
 部品を移送ロボットが運んでいます。
 溶接はロボットがやっている。


 これはディズニーランドの
 アトラクションか。


 改善を続けていくと
 職場はここまできてしまうのか、
 と絶句しました。


辺境が中心を破壊する・・・製造業であれば、一般的には「開発・販売」などの部門が中心であり・・まず「工場」から変えていく活動を始めるのが原則である(p177)


■そうしたトヨタでも、
 改善活動を主導していくメンバーは
 1%とのこと。


 各部門1テーマ、
 1テーマ5人で改善を
 考えていくのです。


 それは不可能だ、
 絶対できない、ということに
 チャレンジしていきます。


 そのためには、
 一気に改善はできませんから、
 ちょっとだけ進む。


 そこを突破口にして
 目的地を目指すのです。


・プレスラインで、大野耐一さんと現場の監督者のこんな会話を聞いた。大野さん「いま、一日に何回段取り替えしているんだ」監督者「一日三回しています」大野さん「・・それなら何とか今月中に一日四回段取り替えができるようにしろ」監督者「分かりました。なんとか頑張ってみます」(p97)


■大野さんは、
 部下に考えさせるように
 していたようです。
 簡単に答えは出さない


 自ら考える部下、
 ムダが見える部下を
 育てたかったのでしょう。


 大野さんは、
 改善の天才だっただけではなく、
 人を育てる天才でもあったのです。


・工場を歩いている中で大野さんにどのように改善したらよいかを質問してみた・・・・大野さんの答えは、ただひと言。「困り方が足らん」(p259)


■トヨタでは、大野耐一さんという
 たった一人の改善リーダーが
 仲間を増やし、会社を変えていった。


 そんなトヨタの改善も、
 一筋縄ではいかなかったことが
 伝わってくる一冊でした。


 どこにでも抵抗勢力がいる。
 ただ、それを突破していく
 人がいるのかどうかだけなのです。


 金田さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・イノベーション活動とは、分かりやすく表現すれば「ダメモト活動」である。「いつ・どのようにまとまるのか」は誰にも分からない・・・テーマに喰らいついていく行動が要求されるわけだ(p6)


・「何とかしなければ」という強い「思い」や信念、あるいは使命感のような芯の強さが要求される。「何とかしなければ」というこの思いを持っていることを「経営マインドを持っている」と私は呼んでいる(p105)


・「やらせ」で推進したイノベーション活動は、やらせた人間がいなくなると、その翌日から崩壊が始まる(p188)


・自らトヨタグループの部品メーカーに出向いて「かんばん」納入を依頼した。各社とも「何をばかげたことを言うか」という反応で、初回はケンもホロロに追い返された。(p131)


超トヨタ式チェンジリーダー
金田 秀治
日本経済新聞社
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【私の評価】★★★★☆(82点)



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