「何もしないで月50万円！幸せにプチリタイヤする方法」石井 貴士

【私の評価】★★★★☆（81点）

要約と感想レビュー

　テレビ局のアナウンサーを辞めて、プチリタイヤ・プロデューサーを自認する石井さんの一冊です。サラリーマンを辞めてから、自分で商材を作り、儲けるまでの流れを教えてくれます。面白かったのは、ある程度、準備して辞めたのではなく、辞めてから商売を考えているところ。ちょっと心配ですね。

　最初は、売れない商材を作ったり、売れても儲からなかったり、失敗の連続だったようです。しかし、試行錯誤を繰り返すなかで、商売のコツを学んでいきます。見込み客の獲得が一番大事であり、利益率の高い商材を作ることができるのか、ということです。これらを作ることによって、継続的に稼げる仕組みが作られるわけです。
　

・自分よりも技術が下である人間に、未熟でもいいから自分の技術を教えればお金はいただけるのである（ｐ157）

　インターネットの時代では、事業の参入コストが限りなく０に近いので、リスクなしで試行錯誤を繰り返すことができます。自分でやってみる→小さな成功体験を商材にして売る→その成果をネタにさらにＰＲする。こうして「わらしべ長者」のようにどんどん利益を膨らましていくわけです。

　また、別の方法としては成功者（もしくは権威者）何人、何十人かにインタビューをして、成功者の体験談を売る、という方法もあります。最近の情報起業系の人は、こうした手法を活用しているのでしょう。

・一度テキストとビデオを作ってしまえば、利益率が90％以上になる・・儲かったお金で広告を出し、さらに儲かったお金で広告を出す。（ｐ180）

　私も60歳になって会社をクビになったら、考えてみたいと思います。石井さん、良い本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・「ついにわかった！女子アナ内定法」という無料レポートをワード14枚にわたって書き上げて、無料で女子アナ志望者に配布する・・・メールアドレスを集めておいて、あとで売り込みのメールを送るためだ（ｐ97）

・「正しいシクラメンの栽培法レシピ」を自分で作って球根とセットで売れば、他のショップと比べても高い値段が付けられるだろう（ｐ172）

・インターネット上に、営業マンを置けばいい。これが「アフィリエイト・プログラム」（ｐ75）

・10人の女性から月3万円ずつのお金をもらって、月収30万円を達成していたヒモの友人・・・女性ではなく、ホームページに働かせるのがプチリタイヤ（ｐ197）

・お金を払って喜んでくれるお客さんだけ・・・買ったあとに口コミで営業してくれる。・・・買ったあとに、ボランティアとして働いてくれる（ｐ135）

・他人の頭脳、他人の資金、他人の労働を使って、自分に現金をもたらす仕組みを作ることこそ、優れたビジネスモデル（ｐ200）

▼引用は下記の書籍からです。

【私の評価】★★★★☆（81点）

目次

序章　自由を手に入れるために、プチリタイヤしよう！―一度きりの人生だから、好きなことをして生きてみませんか？
第１章　プチリタイヤって何？―何もしないで月５０万円が手にはいったら、あなただったら何をしたいですか？
第２章　プチリタイヤで得られる７つのゼロ―従来のビジネス常識を捨てよう！
第３章　私のプチリタ・ストーリー―失敗だらけの起業奮闘記
第４章　あなたにぴったりの商材を発見する５つの方法―これがわかれば、何をやってもうまくいく！
第５章　利益率７５％以上の商材、５つのパターン―「商材が見つかりません」とはもう言わせない！

著者経歴

　石井 貴士(いしい　たかし)・・・1973年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。アナウンサー試験に合格。その後、退職して世界一周旅行に出発し、27ヶ国を旅する。帰国後、日本メンタルヘルス協会で「心理カウンセラー資格」を取得。2003年に(有)ココロ・シンデレラを起業し、現在、社員は自分ひとりで年商1億円を超す起業家。

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