「あなたの中の異常心理」岡田 尊司

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あなたの中の異常心理 (幻冬舎新書)

【私の評価】★★★★☆(81点)


■スティーブ・ジョブズの伝記を読んで、
 人を馬鹿にしながら生きてきた変人だな、
 と感じましたが、


 大きな成果を残した人で精神的におかしい人は
 かなりいるようです。


■たとえば、
 ドフトエスキーは、強情で好戦的


 夏目漱石は、ひがみ根性が強く、
 「すべての人は私をバカにしている」と
 思っていた。


 バートランド・ラッセルは、
 人妻に手を出す
ことを自慢していた。


 詩人バイロンは、
 娼婦や農夫の妻、元尼僧といった
 頭のわるい人を愛人とした。


 これらの人には、
 子どもの頃のコンプレックスや、
 親からの愛情不足が観察される。


 他人を支配し、軽蔑することで
 自分が傷つくのを防ごうとしていたと
 分析できるのです。


 これはスティーブ・ジョブズにも、
 当てはまりますね。


・ノーベル文学賞の受賞者でもあるバートランド・ラッセルは、
 華々しい公的生活とは裏腹に、私生活は乱脈を極め・・・
 次から次に知人の妻に手を付けていった・・
 このタイプの人は優れた能力と自信に満ち、
 世間的には華やかな存在であるが、
 身近に接すると共感性に欠け、他人の痛みには
 まったく無頓着であることを思い知らされる。(p125)


■そして、あぶないのは、完璧主義です。
 人間は完璧ではないのに、完璧を求める。


 それはあるときは成果を出す力となりますが、
 うまくいかなくなれば、
 自分を否定することになってしまいます。


 自ら命を絶った三島由紀夫、川端康成、
 ヘミングウェイなどが
 代表例となります。


完璧主義というものは、
 人を成功へと押し上げる原動力
にもなるが、
 ひとたび歯車が逆回りを始めると、
 同じ完全を求める気持ちが、
 不完全な自分を死へと追い詰める
 殺人装置になりかねない(p50)


■こうした完璧主義が、自分に向かわずに、
 他人に向かうと、すべてを他人のせいにして、
 軽蔑する態度に出るのでしょう。


 完璧主義とは、だれもがある程度は持っている
 特質ですので怖いですね。


 岡田さん、良い本を
 ありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ノーベル賞を受賞したヘミングウェイや川端康成が、
 なぜ自殺しなければならなかったのか。そこには、
 彼らの激しいまでの完璧主義が関係している。
 不完全になった人生に、もはや耐えられないのである。
 さらにその根底には、二人とも親の愛情に
 恵まれなかったという心の傷を抱えていた(p252)


・人はストレスを受けた状態では、自分を守るために、
 もっと弱い立場の者を支配する
ことで
 自己愛や自己効力感を保ち、心のバランスをとろうとする。
 それも身近にみられる異常心理への入口である。(p119)


・覗き行為や盗撮で、教師や警察官といった公的な
 仕事を担う人が捕まるという事件が後を絶たない。
 タレントや学者でも逮捕者が出ている・・・
 バタイユによれば、そこにエロティシズムが
 生まれるのは、「禁止」が存在するがゆえなのである(p79)


・何かを強制すると、後で必ず反動が来る・・
 好きになってはいけないと身構えることで、
 逆に好きになってしまう・・・
 不登校の子どもに学校に行くように迫ると、 
 もっと行けなくなり、登校をせき立てる親に
 対して暴力をふるうようになる(p144)


・ありのままを受け止める・・・
 「悪い考えにとらわれないように」と言えば言うほど、
 とらわれてしまうことも多い。(p147)


あなたの中の異常心理 (幻冬舎新書)
岡田 尊司
幻冬舎
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【私の評価】★★★★☆(81点)


■目次

第一章 本当は怖い完璧主義
第二章 あなたに潜む悪の快感
第三章 「敵」を作り出す心のメカニズム
第四章 正反対の気持ちがあなたを翻弄する
第五章 あなたの中のもう一人のあなた
第六章 人形しか愛せない
第七章 罪悪感と自己否定の奈落


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