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「マキャベリー的知性 危機の時代を生き抜く社会的知性の磨き方」岡田 尊司

2010/07/24公開 更新
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マキャベリー的知性 危機の時代を生き抜く社会的知性の磨き方 (アスキー新書 145)


【私の評価】★★★☆☆(79点)


要約と感想レビュー

 世の中にはいろいろな人がいますので、時に精神的にまいってしまう場合があるかと思います。今日の本では、精神科医がそうした厳しい社会の世渡り法を教えてくれます。職場では人間関係が大事ですからね。


 やはりコミュニケーションは質より量だということ。ちょっとした挨拶や、一言声をかけるだけで大分対人関係は変わるのです。


・日々の生活において、さりげない言葉を一言かけるようにするだけで、対人関係は非常にスムーズになる。(p98)


 この本の良いところは、ときどき質問があるということ。その答えを選ぶことで、岡田さんが読者の精神的な特徴を分析してくれるのです。たとえば、こんな感じ。


・休憩時間に、あなたが読書をしていると、他の社員が、ぺちゃくちゃ喋って盛り上がっています。うるさくて、集中できません。あなたは、どう行動しますか?(p93)


 お医者さんのためか、やや硬めの一冊でしたが、精神科の医学上も「成功法則」というものは普遍であることがわかります。


 岡田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・笑顔と並んで、印象を左右するものに、しっかりと相手の目を見て話すかどうかがある。(p43)


・マクナマラの方法は、「家に帰ってじっくり考え、それを紙に書く」。その際、あらゆる選択肢について、すべてを考えつくし、それを数字にして比べる。そうした作業を徹底して行ったのである(p178)


・自分が納得し、確信できるまで、じっと待つことができるかどうかが、成功と失敗を分ける一つの要因のようだ(p177)


・店の外観を見れば、大体、料理の中身も想像されてしまうものだ。店舗やキッチンが、きちんと管理がなされていないのに、料理の味やサービスだけが優れているということは期待しづらい(p67)


・過ちを犯した部下がいたとしよう。その部下に対して、慈悲ゆえに処罰もせず、寛大に放置すれば、秩序が失われ、組織全体が損なわれる。しかし、一見冷酷に見えても、その一人を厳しく処罰することで、規律と緊張感が生まれ、秩序が維持される(p165)


マキャベリー的知性 危機の時代を生き抜く社会的知性の磨き方 (アスキー新書 145)


【私の評価】★★★☆☆(79点)


目次

プロローグ 真面目に働くばかりが能ではない
第1章 まず外見を整え、魅力的な人物を演じよ
第2章 自己管理をしっかりやれ
第3章 甘え上手になれ
第4章 危険と攻撃から身を守れ
第5章 相手の気持ちと、自分の願望を取り違えるな
第6章 心を動かす技を学べ
第7章 戦略的に行動せよ
第8章 自分の意志と願望をもて


著者経歴

 岡田 尊司(おかだ たかし)・・・1960年生まれ。精神科医。京都大学医学部、大学院、医学教室にて研究後、臨床医。著書多数。


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