「もし、日本という国がなかったら」ロジャー・パルバース
2012/01/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
■日本文化を愛したアメリカ人による一冊。
日本の良さは、日本の外からしか
わからないのかもしれません。
あまりにも日本は
特殊で、進歩した国家だからです。
・日本の子供が社会に出て行くとき、・・・
人に迷惑をかけてはいけない・・
と厳しく言われます。
アメリカ人の子供が社会に出てゆくときは、
自己主張しないさいと言われます(p260)
■日本が特殊なのは、
日本という国が2000年もの歴史を
持つ島国だからです。
これだけ、連続した歴史を持つ国家は
ほとんどないのです。
・日本ほど素晴らしい祭りと
豊かな文化を誇れる国はあまりない、
いや、ほかには一つもないでしょう(p72)
■そうした日本だからこそ、
生成発展するために
新しい流れが必要となります。
それは若い人が作っていく
というのが著者の主張です。
ロジャー・パルバースさん、
よい本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・若い人間の脳はスポンジのようなものです。
望めばなんでも吸収できる。
必要なのは好奇心と熱意だけ(p21)
・(井上)ひさし先生は、読書家で、
故郷の山形に「遅筆堂」という図書館を設立するために、
20万冊ある蔵書の中から、
10万冊という途方もない数の本を
寄贈しました(p138)
・一国の文化というものは、
反逆者と不適応者によって創造される
ということに気づくべきです。(p178)
・ユダヤ人はどこに住んでいようと、
恒久的にマイノリティでした・・・
ユダヤ人は、ユーモアが重要な
武器になることに気づきました。
主流派の民族集団を笑わすことができれば、
迫害されたり殺されたりしないで
すむかもしれない(p187)
・正当性を主張する欧米人、
譲り合う日本人(p219)
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
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