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「ストレスに打ち勝つ!インナーゲームオブストレス」W・T・ガルウェイ E・ハンゼリック J・ホートン

2010/08/28公開 更新
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内面の障害に打ち勝つ!インナーゲームオブストレス

【私の評価】★★★★☆(82点)


■自分の「ストレスへの反応」にいかに対処するか、
 心のコントロール、つまりインナーゲームを
 体系的に教えてくれる一冊です。


 人間の心には、考えるセルフ1、
 その奥底にある潜在意識ともいえる
 セルフ2が 存在します。


 セルフ1は、知的な人間が獲得した素晴らしい思考であり、
 体験や知識によって自我を形成しています。


 いわゆる作られたセルフイメージとでも
 言うものでしょうか。


・セルフ1のことを『ストレスメーカー』と呼んでいます。この心の中の口うるさい声は、どんな状況の中でもあなたを混乱させることができます。・・・いい大人の男女(私も含まれます)が、おかしな棒で小さなボールを打って小さな丸い穴に入れることを大問題と見なすということに、私はいつも笑わされてしまいます(p59)


■それに対してセルフ2は、元々の自分。
 生まれながらにして持っている資質です。


 自然を美しいと感じ、新しいものに興味を持ち、
 危険を避け、安定を愛する潜在意識です。


 テニスで言えば、ボールを見て打つという
 単純な動作は、
 練習によりセルフ2が獲得している。


 それを邪魔して緊張しているのは
 セルフ1というわけです。


・私たちが出会うストレスは、テニスやゴルフのゲームにもともと備わっているものではありません。勝利や敗北、いいプレーや悪いプレーといったものに対して私達が見出した「意味」に由来するものなのです(p100)


■この本では、そうした経験により作られたセルフ1を
 認識しつつ、本来の自分であるセルフ2というものを
 いかに喜ばせるのか。


 そして、本当の自分自身のためになる判断をするための
 手法やツールを体系化して提供してくれます。


 やや翻訳が硬いのが難点ですが、
 自我を見つめるために参考になる本だと思います。


 ガルウェイさん、良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「他人を喜ばせたい」という気持ちは人の親切心の一部ではありますが、喜ばせる過程で自分自身を失ってしまったら、得るものは何もないのです(p98)


・「ジェイミーおじさん、これまでに人生を楽しんできた?・・・「いや、楽しんでないな」・・・「ジェイミーおじさん、どうして?」・・・「私は人生を全部あげちゃったんだよ。妻にも子供達にも。教会に、そして仕事に・・・」(p160)


・「いつも自分を他人と比較する富裕層の人々は、常に自分より上がいるために満足していない」ということがわかりました(p72)


・私がテニスのコーチをしていた頃、生徒がラケットの中央を外して打つと、私は「何故ボールがラケットの中央に当たらなかったか」を分析する代わりに、そのプレーヤーに対して、ただ「何かを変えようとするのではなく、ボールがラケットのどこに当たるかを認識するように」と要求しました。(p122)


・4つのRとはrest(休息)、relaxation(リラックス)、recreation(レクリエーション)、reflection(熟慮)です。この4つの要素は単に「あればいい」というレベルのものではなく、「絶対的に人生と健康に不可欠なもの」なのです(p112)


ストレスに打ち勝つ!インナーゲームオブストレス
W・T・ガルウェイ E・ハンゼリック J・ホートン
日刊スポーツ出版社
売り上げランキング: 126753

【私の評価】★★★★☆(82点)



■目次

1 ストレスというゲーム
2 ストレスを知恵で切り抜ける
3 インナーゲーム・ツールボックス


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コメント(1)

ソムリエさんのメルマガで紹介されていたものです。

翻訳者には大変失礼ですが
翻訳がとても解り難そうだったので
アメリカのアマゾンから原書をオーダーして読んでいます。

翻訳文より解りやすいとは言っても
英語の本はやはり時間が掛かります。

が、この本を読み出して
自分のストレスが減りました。

何にストレスを感じるか、
そんなことすらわからずに
毎日生活に追われていたんだと
気付かされました。

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