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「ドラゴン桜」三田 紀房

2010/07/18公開 更新
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ドラゴン桜 全21巻完結セット (モーニングKC)


【私の評価】★★★★★(94点)


要約と感想レビュー

 落ちこぼれが半年で東大に合格するというドラマ「ドラゴン桜」の評判を聞いて、12巻までまとめて購入しました。3巻くらいまではスローペースですが、4巻以降、落ちこぼれの矢島と水野を中心に勉強法を学んでいきます。


 勉強法自体は、模試の答え合わせと間違い直しは その日のうちに終わらせるとか、世界史は大きな流れをつかめばいいし、勉強が楽しくなるなど標準的なものです。


 ただ、特筆すべきは、勉強方法だけでなく人生で多くの人が悩むコミュニケーション、姿勢、失敗への対応などを教えてくれるところでしょう。人生のコツをマンガで伝えていこうという著者の真剣さが伝わってきました。


本当にダメなのは、その失敗を次に活かせないやつだ(5巻)


 例えば、「なぜ勉強するのか」という問いについて、「知らない」ということは実に恐ろしいことなんだ。逆に「知る」ということ自体が楽しいし、その知識や情報が幸せをもたらすという「学問のすすめ」のようなことを伝えています。受験とな競争のようですが、実は自分との戦いであることも教えてくれます。深いですね。


 さっそく13巻以降を手配しようとしましたが、一巻ずつ買わないといけないようです。まずは中古本屋さんを回ってみます。お子さんがいる家庭には必須のマンガだと思いましたので、みなさんも大人買いしてください。三田さん、ほんとうに良いマンガをありがとうございました。


この本で私が共感した名言

長期記憶になるのは寝ている間だから寝る直前まで必死に勉強を続けろ(6巻)


・1・2年生の間は「部活動を一生懸命やることは勉強のためにもなる」という接し方が最も望ましい(8巻)


・じゃあお前は他人の気持ちをどうにかできるとでも思っているのか(9巻)


・母親がウルトラマン図鑑を買ってくれたんだよね うれしくて朝から晩まで読んでたから全部おぼえちゃった・・・もし、ウルトラマンの知識なんてなんの役にも立たないって、買ってくれなかったら・・・(10巻)



【私の評価】★★★★★(94点)



著者経歴

 三田 紀房(みた のりふさ)・・・1958年生まれ。漫画家。大学卒業後、西武百貨店勤務などを経て、、業を手伝う。30歳のとき講談社ちばてつや賞入選し漫画家デビュー。「クロカン」「甲子園へ行こう」「ドラゴン桜」など。


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コメント(1)

ときどき「○歳の~」という書籍を
見かけるとパラパラと少し立ち読みしておりました

その中で「16歳の教科書」があり
藤原和博さんの部分が
当時わたしが興味深く思っている人だったのもあり
印象に残っています


その本に「公式ドラゴン桜副読本」とか銘打ってあって
ところどころにマンガの一場面を入れて
「このマンガも買うとおもしろいんだろうなぁ」
と思ったのですが結局いまだに買わずにいます

> ・大きな流れをつかめばいい
>  例えば世界史のフランス革命
>  ややこしい名前などにこだわったら
>  勉強がつらくなる(4巻)

> ・1・2年生の間は「部活動を一生懸命やることは
>  勉強のためにもなる」という接し方が
>  最も望ましい(8巻)

おおぉ
良い言葉だ

高校時代にこんな言葉を言ってくれる大人が
近くにいてくれたらなぁ…


30代の公務員は思うのでした

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