「汗をかかずにトップを奪え!『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾」三田 紀房
2008/01/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
落ちこぼれ生徒を東京大学に合格させるマンガ「ドラゴン桜」で有名な三田さんの一冊です。内容としては、20代の若い人向けに、いかに組織の中で出世していくかのアドバイスとなっています。
基本はやはり仕事を確実にできること。そしてスピード。最後は上司から見た忠誠心です。組織の中で主要な位置を占めるためには、上司から評価してもらわなくてはならないのですから、上司からどう見えるのかが大事なのでしょう。
・「いい部下」とは・・・常に平均点以上の仕事が期待できる「確実性」面倒な仕事を率先して片づけてくれる「フットワーク」。自分に牙をむくような真似をしない「忠誠心」。(p100)
まず、最初に学ばなくてはならないのは、仕事がイヤになったとき、どう考えるのか?ということです。最近は、仕事が面白くない、仕事が自分に合わないなどと簡単に転職する人が多いようです。しかし、安易に転職しても、同じような問題が次の職場でおこることでしょう。今の職場でちゃんとした仕事ができず、出世できないなら、他の職場で出世できる可能性は低いのです。
著者は、仕事というものは、自分を認めてもらうための手段であるとしています。つまり、いくら大金を持っていても、仕事をするのが人間であり、世の中にサービスを提供しようと思えば、会社組織を作ってそれを運営していく必要があるのです。そうであれば、今の職場で認められることこそが、人生の一つの目標となりえるのです。そして、会社を通じて、社会に貢献することにもなります。
・指名されること、それがこれからの会社員の「ゴール」だ。会社の中で、上司から「この仕事はお前に任せる」と指名される。そして会社の外からも「担当は○○さんでお願いします」と指名される。(p169)
かなり若者向けでしたが、20代前半の方にぴったりの一冊ではないでしょうか。自分探しをする若い人が多いかと思いますが、三田さんのアドバイスは自分は探すな。必要なのは「自分探し」ではなく、一段ずつ自分を積み上げていく「自分づくり」ということです。だから、転職先を探すのではなく、今の会社の中で仕事を探せということなのです。
三田さんの考え方がしっかりしていますので、★3つとしました。20代の方には★4つだと思います。
この本で私が共感した名言
・三十路を超えたら転職するな!(p43)
・職場ではもっとオープンになって、自分のプライベートを明らかにすべきだ。つまり、共に働く仕事場だからこそ、もっと心をオープンにして自分という人間そのものを知ってもらわないといけないのだ。(p111)
・年寄りにとって、いちばん腹立たしいのは「わかったような口をきく」若造だ。・・・頭のいい人、そしてコミュニケーション能力のある人は、難しい話などしない。(p121)
・手帳には「予定」よりも「結果」を書け(p152)
・仮に何十億もの大金があったとしても、やはり人間は働いてしまう。外に出て、他者と触れあい、自分の存在価値を認めてもらおうとする。人間とは、そういう良き物なのだ。(p60)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
1 格差の本質を見抜け!!
2 仕事とは「大いなるヒマつぶし」だ!!
3 人脈を築いて「そのとき」に備えろ!!
4 仕事は五分で片づけろ!!
5 指名される社員になれ!!
著者経歴
三田 紀房(みた のりふさ)・・・1958年生まれ。漫画家。大学卒業後、西武百貨店勤務などを経て、、業を手伝う。30歳のとき講談社ちばてつや賞入選し漫画家デビュー。「クロカン」「甲子園へ行こう」「ドラゴン桜」など。
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