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「はとバスをV字回復させた社長の習慣」宮端 清次

2010/07/05公開 更新
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はとバスをV字回復させた社長の習慣


【私の評価】★★★★☆(87点)


■1998年当時、4年連続赤字・無配の「はとバス」を、
 4年間で黒字化、累損解消した宮端さんの一冊です。


 都庁から天下ったとは思えない
 一所懸命さに驚きました。


■まず、社長時代の4年間、バスが出発する早朝、
 バスに乗り込んで、お客様に挨拶をしています。


 お客様へのPRの意味もあるのでしょうが、
 同時にガイドと運転士全員の顔と名前を
 覚えることができたそうです。


・はとバスの社長だった4年間、行楽シーズンには
 休日や週末の早朝、バスに乗り込んで
 挨拶をしていました(p61)


■さらに、毎月3回、自腹で
 「はとバス」に乗ってサービスを体感しています。


 お客様の生の声を聞くことで、
 サービスの改善、新しい商品開発に
 役立てていたようです。


 これこそ現場主義というものなのでしょう。


・私は休みの日に月に3回、女房を連れて
 はとバスに自腹を切って乗る(p134)


■宮端さんの多くのチャレンジは、
 経営者としての一生懸命さから
 生まれているように感じました。


 宮端さん、良い本をありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・ガイドが200名、運転士が170名いましたが、
 バスに乗り込んで挨拶をすることによって、
 私は無理なく名前を覚えることができました(p65)


・リーダーはろうそくのようなものです。
 周りを明るく照らすために、
 我が身を削らなければならないのです(p202)


・はとバスでの4年間は、「楽」ではありませんでした。
 ・・・眠れない夜が続いたこともあります・・・
 楽ではなかったあの日々があったからこそ、
 私は「人生は楽しい」と胸を張って
 言うことができるのだと思います(p207)


・新人は、知識と技能は十分ではないけれど、
 一所懸命取り組む、真面目に向き合うという点において、
 初心を忘れてしまったベテランに
 勝つことができる(p164)


はとバスをV字回復させた社長の習慣
宮端 清次
祥伝社
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【私の評価】★★★★☆(87点)


■編者紹介・・・宮端 清次(みやばた きよつぐ)

 1935年生まれ。東京都庁入庁。総務局災害対策部長、交通局長を経て、1994年東京都地下鉄建設株式会社の代表取締役専務。1998年はとバス代表取締役社長。同社を黒字化。2002年退任。


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