「あたりまえだけどなかなかできない 33歳からのルール」小倉 広
2010/01/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
リクルート出身のコンサルタントが教える30代の仕事の心得です。30代ともなると会社の中堅として仕事の実務者となり、部下の指導もしなくてはならない微妙な立場だと思います。その時期にどのようなことを知っておくべきか、どのような考え方で仕事をすべきか指南してくれる一冊です。
リクルート時代には、自分の意見を聞かれたようです。自分の考えを持たない人は、リクルートには不要なのでしょう。30代にでもなったら、自分でどうしたいのか持論を持たなくてはならないのです。
・「で、お前はどうしたい?・・・お前の意思はどっちだ?」リクルートという会社は恐ろしい。相手がベテランだろうが新入社員だろうが、必ず最後には意思を問われる(p38)
私が感じたのは、仕事への取り組み姿勢です。そこまでやるの?!というくらい相手の期待を超えるくらいやることが、大切であると小倉さんは教えてくれます。
期待を超えればやりすぎる必要はないのですが、相手の期待を超えること、それが難しいんだよね、というのが、私の感想であり、反省です。
・残り5%に手を抜くな(p42)
そして、リーダーは嫌われ役をしなくてはならないということも重要です。もし、リーダーがやらないのであれば、結局その上の人がやることになるだけです。第一線のリーダーこそ、あえて嫌われ役にならなくてはならないのです。
組織の目標を達成するために、少し無理が必要なら率先してやってみて、やってみせる。期待以下ならそれを伝える。その人のために、言うべきことは言わないと、その人も不幸だし、組織も不幸になってしまうのです。
・ナンバー2とはリーダーに代わって嫌われ役ができる人だ(p101)
さすがコンサルタントだけあって、具体的事例が豊富な内容でした。反省する点がいくつか見つかりましたので、本の評価としては★4つとします。小倉さん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・僕は自分の人生を他人の評価に委ねている。他人に人生を支配されているのだ、と初めて気がついた・・・自分にOKを出すのは自分だけにしよう、と決めた。(p13)
・人と人との関係におけるパワーの総量は一定である。・・・誰かの力が強ければ、必然的に残りの人のパワーが減ってしまう。・・・部下が育たないのは上司のせい(p131)
・朝起きるのが遅い経営者はいません・・・ベンチャー企業の社長の言葉を信じ、僕は朝型に生まれ変わった。そうしたらすぐに人生が変わった。(p78)
・人を変えることはできない。しかし、変わろうとする人を助けることはできる(p156)
明日香出版社
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章 33歳からの「生き方」のルール
第2章 33歳からの「仕事」のルール
第3章 33歳からの「キャリア」のルール
第4章 33歳からの「習慣」のルール
第5章 33歳からの「上司・部下」のルール
第6章 33歳からの「人づきあい」のルール
第7章 33歳からの「家族」のルール
第8章 33歳からの「衣食住」のルール
第9章 33歳からの「遊び」のルール
第10章 33歳からの「金」のルール
著者経歴
小倉 広(おぐら ひろし)・・・フェイス総研 代表取締役。1965年生まれ。大学卒業後、リクルート入社。組織人事コンサルティング室課長。ソースネクスト常務取締役を経て、フェイス総研代表取締役。起業の組織作り、人材育成を支援。
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