「日本のお金持ち研究」橘木 俊詔、森 剛志
2009/07/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(63点)
要約と感想レビュー
お金持ちを分析した一冊です。高額所得を年収1億円とすると、やはり起業家、医師、そして経営幹部が多いようです。特に医師のなかでは、美容外科や不妊治療科など保険外で稼いでいたり、眼科、糖尿病診療科など顧客の回転数で稼げる開業医が儲かるようなのです。
高額所得を年間納税額3000万円(所得は1億円相当)で定義すると、起業家(規模を問わず最高の経営責任者)が33.3%、トップではない経営幹部(副社長以下の役員)が11.6%、医師が15.4%(p214)
本書は、研究というよりも、データ分析です。お金持ちの職業。やりたいこと。税金。分析ですので、業界誌的な固さを感じました。本として楽しむよりも、データ集として楽しめるのではないでしょうか。
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この本で私が共感した名言
・30年間同じことをただ勤勉にし続けてきただけというお金持ちが多い(p6)
・歌舞伎役者と弁護士と裁判官は有名になれば有名になるだけ、忙しくなる。でも検事は逆で、出世すれば出世するほど楽になるのです。検事は出世すれば、机に座って決済さえしていればいい。(p50)
【私の評価】★★☆☆☆(63点)
目次
序章 「お金持ち」とはどんな人々か
第1章 医療の需要と供給からみた医師
第2章 弁護士という職業
第3章 経営者はお金持ちか
第4章 日本の上流階級
第5章 お金持ちの資産形成
第6章 お金持ちの日常生活
第7章 高額所得者への課税
第8章 結論
著者経歴
橘木 俊詔(たちばな としあき)・・・1943年生まれ。京都大学経済研究所教授、経済企画庁客員主任研究官、日本銀行客員研究員などを経て、京都大学大学院教授。
森 剛志(もり たけし)・・・1970年生まれ。帝塚山大学非常勤講師、日本学術振興会会員を経て、現在甲南大学経済学部専任講師。
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