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【書評】両腕を失ってわかったこと「よし、かかってこい!」大野 勝彦

2009/05/08公開 更新
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よし、かかってこい!


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー


両手を切断してしまった

45歳のときに、農作業中に機械で両手を切断してしまった大野さんの一冊です。両親と子どもが応急処置してくれたので、大野さんは一命をとりとめました。


(私も読んでいて気分が悪くなり、通勤電車から降りてしまいました。本人のショックはいかほどでしょうか)


大野さんは、両腕を失ったショックと、両腕の激痛に苦しみながら、腕に筆をくくりつけて、文字を書いてみました。書けました!


両手先ありませんが、まだまだこれくらいのことでは負けません私にはしなければならないことがたくさんありますし、多くの人が私をまだまだ必要としているからです 勝彦(p50)

生きる希望が湧いてきた

両手のない腕で文字を書いているうちに、生きる希望が湧いてきました。文字を書き、感謝の手紙を書き、自然の写しさを絵に描いていったのです。


大野さんは、45歳までまったく感謝という感情を持たずに生きていたそうです。それが、両手を失ったことで、感謝の心で生活できるようになったのです。


自分の美術館をつくるという夢を持ち、それも実現しました。大野さんの写真は、素晴らしい笑顔でいっぱいなのです。


わたしより あなたのほうがよっぽどかわいそうなのかもしれませんよ。わたしの中には楽しい夢がいっぱい温かい心がいっぱい(p111)

自分の命に感謝したい

人間というものは失ってみないと、その大切さがわからない動物なのでしょうか。いや、そうではないでしょう。わたしたちは生きていく中で、たくさんの気づき得て、成長していくものなのです。著者の場合の教えは、少々手荒いものだったのです。


自分の姿を見て、その大切な腕、足、目、そして自分の命に感謝してほしい。自分の命に感謝して、全力でその素晴らしい人生を全うしてほしいという大野さんの声が聞こえるようでした。本の評価としては、★4つとします。


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この本で私が共感した名言


・一枚描きあがるたびに、バンザイをしたくなる気持ちになりました・・・お見舞いに来てくださった方へのお礼状書きも、あのときの仕事でした。数えてみるとのべ人数千四百人。(p103)


・わたしは、わたしに勇気と元気をくれた子どもたちのためにも、声を大にして言いたいのです。もっと自分を好きになってください。もっと自分を認めてあげてください。もっと自分に自信をもってください。(p206)


▼引用は、この本からです。
よし、かかってこい!


【私の評価】★★★★☆(87点)


目次


キンモクセイの木の下で
気づきの日々へ
生まれ変わるように
駆ける!生きる!駆ける!
思いが強ければ夢はかなう
見えるもの、見えないもの



著者経歴


大野 勝彦(おおの かつひこ)・・・1944年生まれ。高校卒業後、実家の農業を営む。1989年、トラクターに手を巻き込まれ両手切断。失意のどん底のなかで、腕に筆をくくりつけて詩を書き始める。1991年、初めて個展を開催。2006年までに3000回の講演会を行う。現在、熊本県に「風の丘 阿蘇 大野勝彦美術館」、大分県に「風の丘 美瑛 大野勝彦美術館」北海道に「風の丘 美瑛 大野勝彦美術館」がある。


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この著者の本


コメント(1)

両腕をなくしてからの、作者の生き様が書かれた本。
普段の農作業から突然両腕をなくしたという状況から文が始まる。

この本を読んで、今の自分がいかに恵まれているかわかりました。
また、両腕をなくするリアルな描写が、容易にイメージさせ、
自分も同じ境遇に立ってどのように行動すればよいのか考えさせれられました。

作者の性格、家族の接し方が今の自分と似ていたので、
本を読んでいて、うなずく場面が多々ありました。

この本を読み終え、
今の自分の幸せを噛みしめて、生きていきたいと思いました。
感謝の心を常に持って、生活したいと思いました。
お世話になっている人に、必ずお返しをしたいと思いました。

「生きる」という詩が
最も人間味あふれる表現で、読者に訴えかけているので、
大変心に響きました。

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