「田中義剛の足し算経営革命」田中義剛
2009/02/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
■北海道で生キャラメルを売りまくっている
タレント田中義剛さんの一冊です。
義剛さんは、30代でタレントとして
それなりに成功していましたが、
浮き沈みの激しい芸能活動に危機感を持っていました。
遊びほうける生活の中で、
これは自分の求めている生活ではない、
と感じていたのです。
■そして、35歳のときに
前から興味を持って勉強していた
牧場経営を北海道で開始します。
しかし、実際には牧場経営は
夢に描いたイメージとは異なり、
いろいろ苦労があったようです。
さらに10年間赤字が続き、
芸能界活動の収入で
それをカバーしてきました。
・農協からも無理難題を吹っかけられた。
家畜をたくさん飼え、機械を買え、ローンを組め、貯金をしろ、
言うことを聞け・・・。一方的な指導ばかり(p88)
■そうした"よしたけ"さんがブレイクした
秘訣は、高く売れる商品開発力です。
1リットルの牛乳は75円。
1リットルからチーズを作ると500円。
自分のレストランで売れば1000円。
牛乳を農協に売っているだけでは、儲からないのです。
・このご時世に、「どうやったらたくさん牛乳が搾れるか」
などという授業を受けていても仕方がない。肝要なのは、
「どうやったら売れる商品を作れるか」ということ。(p180)
■田中義剛さんは、現代のシュリーマンだと思いました。
シュリーマンは、子供のころの夢であった
トロイの遺跡を発掘するために実業家として財産を作り、
その資金で遺跡を発掘しました。
田中義剛さんは、夢の牧場経営をするために、
芸能界で稼ぎ、夢を現実化したのです。
なんだか羨ましいな~と、
思わせてくれる一冊でした。
本の評価としては★5つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・俺は常に、「廃棄物になってしまうものを使って
なんとか商品化できないか?」ということを
考えている。(p22)
・百貨店などと組むようになると、独占販売の話を持ちかけられる
ことはよくある。でも、そこでその話をそのまま受諾してはダメ。
「よそで売るな」と言われたら「年間保障してください」ぐらいの
条件を提示しなくては。(p135)
・今の時代なら「二兎も三兎も追いながら
時代に風穴を開けて、自己実現を完成させる」
というのが正しいやり方ではないか。(p154)
▼引用は、この本からです。
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生キャラメル・クリームを食べました
経営者としての田中義剛は凄い!
ノウハウ満載!
【私の評価】★★★★★(92点)
■著者経歴・・・田中義剛(たなか よしたけ)
1958年生まれ。青森県八戸市出身。
1980年、北海道で芸能活動を開始。
1987年より東京で芸能活動を開始。
1993年より北海道で牧場経営を開始。
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無農薬ミカンや南高梅を中心に栽培している農家です。
昨日一カ月ぶりに少量の雨がありましたが、
連日灌水作業や摘果
(傷ミカンや実の小さい物を優先して取り除くことにより、
残りの実を大きく育てる作業)で、
日曜祝日のない日が続いております。
そんな中、短い時間で多くの本を読んで、
知識が深まるような気分のする
このメルマガがとても楽しみです。
さて、最近読んで感動した本の事ですが、
職業柄、この本を読み、
同じ農業者として、大変心強く感じましたし、
色んなところにお金の種は
あるものだという事を勉強させられました。
どの業界でもそうですが、
リーダーが色んなヒントやアイデア、ロマンを
具体化してゆくリーダーシップが問われます。
彼の本からそれを強く
感じました。