「お客さまから一番嫌われる営業マンになりなさい」島田 士郎
2009/02/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■お客さまから使われる営業マンではなく、
信頼される営業マンになりなさいという一冊です。
■世の中には、「お客さまは神様です」ということで、
お客さまからのどんな無理難題にも
「はい、わかりました」と返事をする営業マンがいます。
これも一つの営業方針なのでしょうが、
自分の軸がないという点では、
弱さを感じます。
・お客さまが横車を通したときに抵抗もせずに
追従する営業マンは、
いつまでも舐められる。(p108)
■その一方で、言うことを聞かない営業マンを
困らせることで、コントロールしようとする
購買者がいるのも確かです。
著者は、できることはできる、
できないことはできないと、
はっきりと言ってきました。
・利益を食い潰してまで関係を保つのはナンセンス・・・
営業マンは、できることと、できないことの一線を
引かねばならない。(p97)
■しかし、そうした営業スタイルで仕事が取れるためには、
本当の実力をつける必要があります。
実力とは、お客さまへの販売促進の提案であり、
売れる実績を示さなくてはならないのです。
・お客さまの会社のホームページから最低限の基本情報を
拾い集められる。一時間早く出社していれば、アプローチの
方策を練ることもできる。当たって砕ける前に、
どこに当たるかを考えることだ(p74)
■結局、お客さまから求められる営業マン、
頼られる営業マンになる必要があるのですが、
それは試行錯誤しかないようです。
お客さまに納得してもらう提案をする
「提案営業」に最後は帰っていくようです。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・お客さまに同調して自分をなくすより、
自分の意見を主張してお客さまから認めてもらいたい。
私と同期の営業マンは、私の数十倍は神経をすり減らし、
お客さまの手となり足となり仕えたが、私の十分の一しか
売り上げなかった(p196)
・あくまでも自分の立場は棚上げして、
公正かつ客観的なところから闘ったほうが
賢明である(p113)
・本に書いてあるのは理屈であったり、他人の経験であったり、
読むことで疑似体験しても、それを自分の問題として捉えた
うえで、自分なりに消化して、ビジネスの現場で試してみなければ、
本を読んだことにはならない。(p169)
・私は初対面のお客さまと面談したときは、
五分間で商談を続けるべきかどうかを決める(p118)
・私は上司から指示命令を"挑戦"と受けとめていた。
報告書を提出するよう求められたら、「どの程度の
報告書に仕上げられるか、おまえの力を見せてみろ」
と言われているように思えた(p166)
▼引用は、この本からです。
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■著者経歴・・・島田 士郎(しまだ しろう)
1976年大学を卒業し、出版社営業マン。
1998年ビジネス・プランナーを設立し、
営業コンサルティングを行う。
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■関連書評■
a. 「営業マンは断ることを覚えなさい」石原明
【私の評価】★★★★☆
b. 「営業マンはつくられる」ロバート・ネルソン
【私の評価】★★★★☆
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