「一生懸命って素敵なこと」林 文子
2008/12/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
現在、東京日産自動車販売の社長である林 文子さんの一冊です。
彼女は、ホンダの営業マンから頭角を現し、ファーレン東京の社長、BMW東京の社長、ダイエー会長を歴任しています。営業マン時代は、飛び込みセールスで強力な粘り強さと、女性ならではのきめ細かな配慮で顧客を獲得しています。
・トヨタでトップセールスになって殿堂入りした椎名保文さんという方が書いた本を見つけた。冒頭に「一日百軒訪問した」と書いてある。そうか、一日百軒回ればいいんだ。人間、なにごとも素直なことが一番である。(p82)
私は社長というものは強烈なコミュニケーション能力、思いを伝える力が強くなくてはならないと思っていますが、彼女にはそれがあるようです。部下の指導では、駄目な部下も徹底して褒める「褒め殺し」で部下に気づかせる手法を行っています。
・「褒め殺しの林」と揶揄されるぐらいに、彼らを褒めまくることにした。もともと人間好きの私だから、人のいいところを見つけるのはむずかしいことではない。(p143)
経営者としては、現場主義と褒め殺しと企画力。営業ウーマンとしては、人間力ときめ細かい配慮。そうしたところが、成功の秘訣のように感じました。
営業マンとして成功して、上司として成功し、経営者としても成功するとはすごい女性だと思いました。本の評価としては、★3つとします。
この本で私が共感した名言
・実際の現場に足を運び、店員とお客様がどういうふうに話しているか。あるいはお客様はどこに手を伸ばして、何を買い物カゴに入れられるか、自分の目で見ないといけない。(p24)
・支店長が部下に・・・ひじょうに高圧的に叱り飛ばしているのを見かけたのだ。私はその支店長を呼んで、「あなたは能力があり、人間的にも素晴らしい。それなのにああいう言い方をしていては、周囲の人に誤解されてしまいますよ。自分の感情を一方的に相手にぶつけるのではなく、相手の意見を聞きながら話をしてみてはどうでしょう?そうすれば部下もあなたと同じ土俵に上がり、いっしょに考えるようになるんじゃないですか」(p172)
・「ホウウレンソウ(報告、連絡、相談)は上司から」というのが私の持論だが・・・私自身はかつて上司に対して、積極的にホウレンソウをする人間だった。・・・こちらが話をすれば聞いてくれる。人間関係というのは、そこから始まるのだ。(p189)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(77点)
著者経歴
林 文子(はやし ふみこ)・・・1964年生まれ。東レ、松下電器産業勤務の後、1977年ホンダの販売店入社、トップセールスとなる。1987年BMW(株)入社。1993年新宿支店長、1998年中央支店長。いずれも最優秀支店となる。1999年ファーレン東京(株)代表取締役。4年で売り上げ倍増。2003年BMW東京(株)代表取締役社長。2005年ダイエー代表取締役会長兼CEO。現在、取締役副会長。
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