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「失礼ながら、その売り方ではモノは売れません」林 文子

2005/12/01公開 更新
本のソムリエ
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失礼ながら、その売り方ではモノは売れません


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

 著者の経歴と営業手法を見るとスーパー営業マンという印象です。いわゆる悪く言えば根性営業、よく言えば熱い営業でしょうか。


 ・1日100軒回ることにまったく迷いがなかったこと。(p15)


 しかし、著者の特長は、熱い営業マンでありながら、組織を活性化させるほどの熱さを持っているということでしょう。それは、部下と一緒に挑戦する熱さを共有することだという。著者の熱さに、組織が熱くなり、部下も熱くなる。そうした循環をつくりだせる人のようです。


・若者は仕事で何か熱いものを感じたいと思っているのです。それを人生の先輩から学べるなら学びたいと思っています(p177)


 著者の熱さに、やっぱり熱心であることは大切だよなと再認識することができましたので、★3つとしました。


この本で私が共感した名言

・土日に車の展示会をやり、新規に来られたお客様にはその日のうちに必ず訪問する答礼訪問というのを、私はやっていました。(p28)


・何か新しいこと、新奇なことをしようとすれば軋轢があるのは確かですが、一生懸命に行動し、考えた結果、目新しいものに挑戦しようという姿勢を、会社はむげに否定しないものです。(p47)


・大事な選択のときは決まって困難なほうを選んでいるのです。いろいろ問題があるぶん、一生懸命事に当たる-だから成功する、あるいは大失敗はしない、ということになる(p55)


・定期的に営業所回りをしていました。朝礼で挨拶した後、営業マンを集め「社長のワンポイントセールスアドバイス」なるものをやります。(p92)


・誰も読まない営業日報・・・日々の何気ない情報をどう読むか、中間管理職の必要性はこういうところにもあります。(p100)


失礼ながら、その売り方ではモノは売れません
林 文子
亜紀書房
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【私の評価】★★★☆☆(78点)



著者経歴

 林 文子(はやし ふみこ)・・・1964年生まれ。東レ、松下電器産業勤務の後、1977年ホンダの販売店入社、トップセールスとなる。1987年BMW(株)入社。1993年新宿支店長、1998年中央支店長。いずれも最優秀支店となる。1999年ファーレン東京(株)代表取締役。4年で売り上げ倍増。2003年BMW東京(株)代表取締役社長。2005年ダイエー代表取締役会長兼CEO。現在、取締役副会長。


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