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「全国から人が集まる不思議な自動車教習所―たった二週間で若者が変われるMランドの秘密」小河 二郎

2005/12/02公開 更新
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全国から人が集まる不思議な自動車教習所―たった二週間で若者が変われるMランドの秘密


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

滞在型の自動車教習所というものがありますが、私のイメージは「短期間で免許を取れればいいや」という人が行くところと思っていました。しかし、島根県には、運転免許を取りに2週間行っただけで、笑顔で挨拶し、すすんで掃除をして、整理整頓するようになるという自動車教習所があるそうなのです!!それが、益田ドライビングスクール(MDS)です。


その益田ドライビングスクール(MDS)の秘密はいくつかあるのですが、まず第一に、【挨拶】することがルールになっています。「人に会ったら挨拶をする」だけです。Mランドにいる人は、みな名札をつけることになっているので、名前を呼んで挨拶できるのです。


そして、二つ目が「サンキューレター」「ナイスカード」といった感謝の手紙を書くという仕組みがあります。そして、三つ目には、トイレ掃除やイベントの手伝いなどのボランティア活動を推奨していることです。


・心も磨く「清掃ボランティア」・・・「Mランドで印象に残ったことは?」と尋ねたとき、「清掃ボランティア」と答えるゲストは少なくありません(p152)


そして、これらの仕組みを促進する手段として、MDSの中ではMマネーといわれる金券しか使えないルールになっていています。1ダラーが100円です。「サンキューレター」を書くと1ダラー、トイレ掃除は5ダラーがもらえるのです。よい成績を出した場合も、Mマネーをもらえるという。


いろいろと仕組みはあるんですが、すべては著者の小河二郎さんのどうすれば教習生のためになるのか、という思いから生まれているだと思いました。まさに、MDSは「人を作る教習所」です。私も免許を取りに行きたくなりましたので、★4つとしました。


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この本で私が共感した名言

・不思議なことに、挨拶やボランティア活動を積極的に奨励するうちに、教習所内の雰囲気が変わってきたのです。(p129)


・教習生も「ゲスト」と呼び、「生徒」という扱いはしません。・・・逆にゲストから評価をしていただきます。(p36)


・父の姿勢を振り返ると、つねに「社会の公器として、どうあるべきか」を考えていたように思います。そんな父を身近に見ていたので、教習所を設立するときも、しぜんに会社は「社会の公器」と考えられたのです(p55)


全国から人が集まる不思議な自動車教習所―たった二週間で若者が変われるMランドの秘密


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

序章 Mランドへようこそ
第1章 なぜ自動車教習所をつくったのか
第2章 Mランド王国
第3章 たった二週間で若者が変わる
第4章 Mマジックで社員も変わる
第5章 人間を幸せにする「燮の経営」



著者経歴

小河二郎(こがわ じろう)・・・大正12年3月島根県益田市に生まれる。昭和20年4月早稲田専門学校政経科卒業。昭和27年4月石見交通株式会社入社。昭和38年9月楽々タクシー株式会社代表取締役就任。有限会社益田自動車学校代表取締役就任。昭和59年9月株式会社益田ドライビングスクール代表取締役就任。他に、(株)コガワ計画、(株)浜田ステーションホテル、益田自動車工業(株)、(株)益田クッキングフーズ、(有)炎、(株)マックスの代表取締役を兼任。平成17年5月株式会社篠山自動車教習所代表取締役就任。昭和36年7月益田ボーイスカウト団委員長就任。昭和40年7月益田ライオンズクラブ会長就任。昭和40年8月日本ボーイスカウト島根県理事就任。平成2年4月島根県高等教育機関審議委員。平成3年1月益田市都市計画審議委員。平成3年10月島根県指定自動車教習所協会会長就任。中国五県指定自動車学校連合会副会長就任。全国指定自動車教習所協会理事就任。平成6年9月益田市美術館懇話会委員


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