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「野良犬の成功法則」堀之内 九一郎

2008/11/15公開 更新
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野良犬の成功法則 (サンマーク文庫 B- 105)

【私の評価】★★★★☆(88点)


■親の遺産を引き継ぎ、遺産を使い果たし、
 借金の山にホームレスにまでなった著者の一冊です。


 典型的な転落の人生です。


 しかし、その後、著者は、捨てられていたストーブを
 修理して売ることからはじめて、
 リサイクルショップを成功させました。


■このように、著者の強みは、その転落の人生と
 成功の人生の差を実感していることです。


 著者が教えてくれる成功する人と、
 失敗する人の差は何なのでしょうか?


  ・あまりに早くスタートしても、その人の人間性が備わるまでは、
   なかなか成功しません。一時的に成功しても、
   途中で人の嫉妬などのマイナス感情を受けて、どこかで
   つまずいてしまいます。(p128)


■著者が根本的に言いたいことは、
 その人の「本気度」「熱心さ」です。


 それも、本当の心の底から出た「本気」でなくては
 ならないのです。


  ・「死ぬ気でやる」・・・私は、よく耳にし、
   自分でも口にするその言葉が、具体的には
   どんなことを指すのかよくわかりませんでした。(p184)


■つまり、自分の人生賭けて何をなしたいのか。


 本気でやりたいことは何なのかということを
 突きつめ、理解し、その目的に向かって
 行動していくことが必要なのです。


  ・自分自身にとっての原理原則とは、
   この人生をかけて何をしたいのか
   ということです。(p50)


■著者の伝えたいことは、
 非常にシンプルなのですが、
 それでも人間は、それを理解することが
 難しいんだよと、語りかけてくれるような一冊でした。


 知っていても、実感を持って本当に知っているのかどうか。


 そこが、問題なのでしょう。
 非常に迫力のある一冊でしたので★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・「こいつのためだったら、なんとかしてやりたい」
   誰かにこう言わせるくらいの人間性を持った人が、
   最後には勝つと、私は思っています。(p192)


  ・三年間、徹底的に成功者の真似をして気づいたことは、
   若いころにやったつもりでいたのは、決して「学ぶ」
   ということではなく、自分に都合のいいところだけを
   つまんだにすぎないということでした。(p32)


  ・一億円くらい稼ぐのはそう難しいことではありません。
   そうではなく、稼いだとしても、
   その一億円で何をするかが問題なのです。(p137)


  ・人のために金を使えるようになったら
   成功したも同然(p158)


▼引用は、この本からです。

野良犬の成功法則 (サンマーク文庫 B- 105)
堀之内 九一郎
サンマーク出版
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【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者経歴・・・堀之内 九一郎(ほりのうち きゅういちろう)

 1947年生まれ。父の死から家業を引き継ぐ。
 遊びグセが災いし、遺産を使い果たす。
 40種類以上の職を転々とし、事業を起こしてはつぶす。
 35歳で1億円の借金を抱え、ホームレスとなる。
 1988年生活倉庫をスタート。年商100億円。
 総合リサイクルショップとしてフランチャイズ200店舗。


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■関連書評■
a. 「どん底からの成功法則」堀之内九一郎
【私の評価】★★★★★

b. 「あなたに奇跡を起こす笑顔の魔法」野坂 礼子
【私の評価】★★★★★


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