「あなたに奇跡を起こす笑顔の魔法―心から笑えなくても大丈夫」野坂 礼子
2007/11/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
著者の野坂さんは夫の暴力がきっかけで、36歳のときに離婚します。二人の子どもを養うために、野坂さんは飛び込みセールスの仕事をはじめました。しかし、20万円もする幼児向け教材は、一向に売れません。
離婚したばかりのノイローゼ気味の主婦が、不安な顔をして玄関にやってきたら、だれでも嫌な気持ちになるでしょう。上司から「もっと笑え!」と怒られますが、どん底の野坂さんは笑うことさえできませんでした。「笑顔もでけへん」と落ち込む野坂さんは、退社を決意するのです。
・フランス映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』(2003年)の中で、オマー・シャリフ演じるイブラヒムおじさんは、少年モモにこう教えます。「幸せだから笑うんじゃない。笑うから幸せになるんだ」と。(p46)
そのときたまたま古本屋で野坂さんは「言葉とイメージで人生は決まる」ということを知ります。幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになるのだと、先人が教えてきていたのです。
もう、退社を決意していますから、とりあえずタダでできることは何でも試してみようと、「私は売れるセールスマン・・」と繰り返し唱えはじめました。意識して( 良い言葉 )を使うようにして、しばらくすると、自然と( 笑顔 )ができるようになってきたのです。
するとどうでしょう!!飛び込みでも話を聞いてもらえるようになり、ついに20万円の教材が売れたのです!!「これで堂々と会社を辞めることができる!」と思ったら、不思議なことに20万円の教材がどんどん売れて、野坂さんは、トップセールスになってしまったのです!!
・笑顔をつくって振りまき、成功した幸せな人のフリをしただけだったのに、数ヶ月の間に現実が追いついてきました。現実にトップセールスになり自信がつく(p40)
恐るべき言葉とイメージの力ですね。こうした著者の体験を基にして、著者は「笑顔セラピー」を主催し、笑顔の大切さを伝えているのです。笑顔こそが著者を救ったのであり、笑顔こそ成功への第一歩なのです。
・「つくり笑顔でいいんですよ」という言葉を聞いてハッとしたというのです。「なんだ、つくり笑顔でいいんだ!」と、笑顔をつくり始めたのがきっかけで、まわりの人たちに慕われ、生活が充実し、生きがいができていくと、悩みは自然に消えていたとおっしゃいました。(p52)
笑顔の入門書として、これほど説得力のある本を読んだことがありません。最後まで充実した内容でしたので、星5つとしました。
この本で私が共感した名言
・幸せな人に共通して言えることは、「自分が大好き」で、いいところも悪いところも含めて、「いまの自分を肯定していること」(p19)
・「ありがとう(ございます)」と唱えるのは、たんに感謝の気持ちを大切にするといった道徳的な意味合いではなく、「ありがとう(ございます)」という言葉自体が持っている最高のエネルギーを受け取るためなのです。(p76)
・100パーセントを超えたときに、初めて「本気」を出したと言えます。そして限界を超えて「本気」になったとき、その限界を超えた部分に天からのパックアップがつくのです。・・・自然と道がついて天命にたどりつくのです。(p185)
・自分の幸せを追求するだけでなく、まわりに幸せを分け与えると、それがまた自分自身により大きな幸せとなって返ってきます。(p221)
▼引用は、この本からです。
青春出版社 (2006/02)
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【私の評価】★★★★★(94点)
目次
序章 だれでも"運命の流れ"を、いますぐ変えることができる!
1章 心から笑えなくても、笑顔をつくれば人生は絶対に変わりだす
2章 笑顔+「ありがとう」で、つらい状況がリセットされる不思議
3章 心の習慣を見直すと、さらに毎日が気持ちよく回りだす
4章 内なる声に耳を澄ませば、"本当の自分の役割"が見つかる
5章 「愛」と「やりがい」に満たされた、最高の幸せをいま生きる!
巻末付録 すぐ叶う!幸運を引き寄せる「魔法のワーク」
著者経歴
野坂 礼子(のさかれいこ)・・・1947年生まれ。「ありがとうございます・笑顔セラピーネット」代表。大阪、東京などで「笑顔教室」を主宰するほか、講演、社員研修などを行っている。著書多数。
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