「伝説のプラモ屋」田宮 俊作
2007/11/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(80点)
■中学生の頃、プラモデルといえば、
タミヤの模型でした。
他の会社のキットは、部品がぴったり合わない
ことがありましたが、タミヤのキットは
部品がきっちりと合う正確な製品だったのです。
「いい仕事してますね!」
ということです。
・設計に必要なのは一にも二にも愛情である。歴史的な重要性を知り、
零戦にとことん惚れ込まないと優れた設計はできない。(p106)
■この本では、田宮模型の発展の軌跡と、
現場での苦労がよくわかりますが、
やはり、新しいものへを作って挑戦していったことが、
発展の基礎となったようです。
木型模型からプラスチック模型への挑戦、
RC(ラジオコントロール)カーの開発から
ミニ四駆の開発へと次々とヒット商品を開発しています。
・タミヤという会社の今日があるのは、76年から、電動RCカーを
世界に先駆けて開発し、これが世界的に流行したことと、一億数千万台
販売したミニ四駆の開発を手がけたことによる。(p285)
■模型とはいえ、ただの模型ではない。
愛情と思い入れのある模型を作るところが、
日本の製造業の真骨頂なのでしょう。
今年の正月は、家族でプラモデルを作ることに
決定して、★3つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・細部にこだわり過ぎて、必要以上にパーツが多すぎるキットは、
組み立てる側にストレスをためてします。・・・模型の設計で
一番肝心なことは、うまく省略することにあると私はいまだに
考えている。(p44)
・私は、自分の目の黒いうちは自分が嫌いだと思う飛行機の
模型は絶対につくらない。たとえば、B-29爆撃機が最たる
ものだ。(p268)
・ゴーン氏が『ルネッサンス』という著作を出版したばかりだったので、
サインをいただこうと本を差し出すと、「この本を書いたのは自分の
ためじゃない。日産の社員のために書いたんだ」という。(p162)
▼引用は、この本からです。
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「1/48 フェアリー ソードフィッシュ MK.II」とか「1/32 零戦52型」とかつくってみたい
「世界のタミヤ」へ...その足跡
【私の評価】★★★☆☆(80点)
■著者経歴・・・田宮 俊作(たみや しゅんさく)
1934年。大学卒業後、父・義雄が経営する田宮商事に入社。
模型の企画・設計に携わる。77年より社長。
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