【書評】「狙ったお客の80%は落とせる」矢部広重
2007/11/28公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(80点)
■営業という仕事は、商品開発について意見は言えますが、
基本的に( 与えられた商品 )をいかに売るかという仕事です。
( 与えられた商品 )を変えることができないとすれば、
お客さまへの対応ですべてが決まることになります。
■この本では、お客さまへの対応を
「お客さまの感動」という視点で徹底的に考え、
実行する方法を提唱しています。
・その秘訣は、お客様が「喜ぶ」「感動する」には
どうすればいいのかを「百倍」研究することにあります。(p3)
■それを実現するための手法は、
お客さま対応を細かく分割して、
その各項目でお客さまが感動するような
工夫することです。
・必殺技の仕組み作り・・・テーマ:趣味『ゴルフ』
車でお出迎え(奥さま挨拶、ミュージック、おしぼり・・・
コース案内、メンバー紹介・・・)
着替え、コーヒー、パター練習、スタート・・・
各項目ごとにキーマンに感動を与えることを考え抜く(p142)
■優秀な人は、頭の中でこの作業をして指示するのでしょうが、
凡人には紙に書いて、
アタマを悩ます仕組みが必要なのです。
やるべきことを項目別にして、各項目で工夫を加える。
これならできそうです。
■こうした仕事の本質的な変更を行うとすれば、
一部の部下から反発があるかもしれません。
しかし、「お客さまに感動を与える」ということを継続していけば、
最終的にお客さまが感動する→従業員が喜ぶという
良い循環となっていくのです。
・「個客管理」です。個人の管理です。・・・従業員にも、
この感動接待は浸透しています。そして、面白いことに、
お客様が喜ばれると、従業員たちも元気が出てくるんです。(戸辺義郎)(p220)
■実例が少なく、消化不良のところもありましたが、
2000円弱の本でそこまで要求するのは酷でしょう。
仕事を細分化して考え抜くという
( 仕事の手法のヒント )がありましたので、
★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「実力者」「能力のある上司」「切れ味鋭い上役」・・・
魔法の言葉として、「仕事を30%変革せよ」と言い続ける
ことにある。・・・継続すると部下が「考える楽しみ」に
目覚めていく。(p60)
・失神・卒倒する工場見学プログラム・・・招待状、車、ホテル、
出迎え、歓迎看板、歓迎タレ幕、受付署名、応接室での打ち合わせ、
飲み物と茶器・・・植樹セレモニー、写真とアルバム、お礼状、
フォローアッププログラム、オミヤゲ作戦・・・(p112)
・まわりの人から「明るくなったな」と言われます。・・・
要は「人に喜びを与える喜びを知った
人間に変わった」ということだと思います。
人に喜びを与えたときの喜びが自分に返ってくるのは、
無上の喜びですよね。(岩崎照央)(p184)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★★☆(80点)
■著者経歴・・・矢部広重(やべ ひろしげ)
企業運営のあり方を研究。人間学、帝王学を基本とした
役員研修、幹部研修による企業活性化、
短期間で業績を改善する仕組みつくりには定評がある。
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