「「心豊かに」生きる知恵―人生に失敗はない、愚痴があるだけ」板橋興宗
2008/08/12公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
世の中には、学校で教えてくれない生きた知恵があります。この本では、住職さんがその生きた知恵を教えてくれます。住職さんにはビジネス経験はないはずなのですが、挨拶、窮すれば通じる、子供は親のようになるなど、的確な助言に驚きました。
例えば、「人のことはわかるのに、自分のことはわからない。自分が気づかない欠点が一番大きな欠点である。人は批判されて伸びる」という言葉は、まさに人生の真実だと思いました。
・子どもは、親の言うようにはならない。親のしているようになる(p93)
面白いのは、考えても仕方がないことを、クヨクヨいつまでもグチる人を、愚かな人。人とくらべようともせず、自分のいのちを大切に生きる人を、知恵の人というのも素晴らしい。
やわらかな表現の中に、光る表現がたくさんありました。みなさんも味わってみてください。幅広い知恵を網羅しており、かつ、的確な内容でしたので、本の評価としては、★4つとしました。
無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・比叡山の御開山、伝教大師がいわれている。「・・・径寸(金貨)十枚これ国宝にあらず、一隅を照す、これすなわち国宝なり。」(p32)
・亡くなってからも、人々から感謝され、なつかしく思われるのは、生前にどれだけ多くのものを与えたかによって決まる。(p113)
・一日作(な)さざれば一日食らわず。(百丈禅師)(p186)
▼引用は、この本からです。
産能大出版部
売り上げランキング: 74491
【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
第1章 人生は心のもちようで変わる〈ビジネスマンへの提言〉
第2章 仕事でも生活でも「心」を鍛えれば道は開ける
第3章 「人間らしさ」「心の豊かさ」を身につけるには
第4章 「現代社会事象」カラ口説法
第5章 現代にこんなに生かせる「宗教心」
第6章 今、現在に感動をおぼえる心をもて
第7章 先哲の教えに学ぶ
対談 人生の「苦」を「楽」にするには
著者経歴
板橋 興宗(いたばし こうしゅう)・・・1927年、宮城県多賀城の農家の長男として生まれる。旧海軍兵学校76期。東北大学宗教学科卒後、仏門に入る。曹洞宗の大本山総持寺単頭、同寺の祖院後堂、曹洞宗管長などを務める。
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記
コメントする