「脳が教える!1つの習慣」ロバート・マウラー
2008/08/13公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
■昔、ある本で読んだエピソードを
思い出しました。
安岡正篤(やすおか まさひろ)が、
若くして抜擢されたやる気満々の
「財界」編集長へ、次のように助言しています。
「急な改革はしちゃいけない。
知らないうちに改革が終わっていた
というようなやり方でなくてはいけない」
当時は、この言葉の意味が
よくわかりませんでしたが、
この本で、やっとその意味がわかりました。
■人は、変化を嫌う動物です。
ですから、改革は、部下が気づかないほど
小さなことから始めなくてはならないのです。
■この本では、「小さな一歩」「小さな質問」
「小さな思考」「小さな行動」などと、
徹底して小さなことから始めようと主張しています。
なぜなら、小さなことなら、
だれでもやることが可能であり、
失敗することがないからです。
・あるクライアントはよくこんな言葉を口にする。「あまりに小さな一歩なので、失敗しようにもできないんです!」(p40)
■小さなことからはじめ、
それを習慣化することにより、
大きなことを達成することが
容易になります。
人を動かす、人を変えるのは
非常に難しいことですが、
「まず、小さなことから!」
という考え方を使うと、
すべてが簡単にうまくいきはじめるのです。
■社会や会社を変えたい人、そして
人を変えたいコンサルタントやコーチの方に、
一つの指針を与えてくれる一冊だと思います。
人生に教科書が必要であるとすれば、
この本を入れたいと思いました。
本の評価としては、★5つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・小さな改良をつづけ、それが「習慣」として身につけば、すべては変わると。(p31)
・自分に問いかけるといい。「より健康になるために(人間関係をよくするために/キャリアアップのために)私にできる小さなステップはなんだろう。(p91)
・「いま、いるところから始めなさい。小さなことから始めなさい」リタ・ベイリー(サウスウエスト航空の元人事部長)(p116)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★★(94点)
■著者経歴・・・ロバート・マウラー
心理学者。臨床心理士。UCLA医科大学准教授。研修医に向けた行動科学セミナーの責任者。医療現場だけでなく、各国企業のコンサルタントとしても活躍。
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