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「頭にちょっと風穴を」廣淵 升彦

2008/06/01公開 更新
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頭にちょっと風穴を―洗練された日本人になるために
【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■国際ジャーナリストの一冊です。

 日本の常識は、世界の非常識。

 世界を知った上で、日本の方向を
 考えたいものです。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・日本人の多くは、メディアで伝えられる数行の記事だけで、
   世界を判断しがちである。とくに「アジアは一つ」とか
   「アラブの大義」などという美しい理念に弱い。アジアは一つ
   などという場合、観念が先行して実体がまったくない場合が多いのだ(p107)


  ・イギリス式の分類・・・「中産階級というのは『読書階級』だ」
   ・・・どんなにお金があっても、どんなに高級車を持ち、
   どんなにファッショナブルな住宅地に住もうとも、
   本を読まない者は中産階級の仲間ではない(p212)


  ・いまの日本には「平和」を信仰の対象とし、これを守るための
   防衛力さえも「戦争に繋がる」と主張する人々がいる。インカの
   人々とじつによく似た発想である。平和を守るためには、冷徹な現状認識と
   防衛への意志が必要なことは歴史がはっきりと示している。(p221)


▼引用は、この本からです。

頭にちょっと風穴を―洗練された日本人になるために
廣淵 升彦
新潮社
売り上げランキング: 51628
おすすめ度の平均: 5.0
5 まずは風穴をあけよう
5 あなたなら洗練に何を付け加えますか?
5 報道記者の目から見た世界
5 当たり前のことを感知するセンス
5 食から軽やかに世界情勢へ
【私の評価】★★☆☆☆(65点)


■著者経歴・・・廣淵 升彦(ひろぶち ますひこ)

 1933年生まれ。国際ジャーナリスト。
 テレビ朝日ニューヨーク、ロンドン支社の初代支局長。
 ニュースキャスター、報道制作部長、
 国際局国際セミナー専任局長などを歴任。


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