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「人生、勝負は40歳から!」清水 克彦

2008/01/11公開 更新
本のソムリエ
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人生、勝負は40歳から! [ソフトバンク新書]

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■文化放送プロデューサーの一冊です。


 現役ビジネスマンだけあって、
 実務的なノウハウが豊富でした。


■たとえば、会議では積極的に発言するのは当然として、
 あまり強引に主張しても評価が下がりますし、
 かといって主張がなければ評価されません。


 そこはやはり、バランスということで、
 引く時は引き、押すときは押すということが肝要です。


 ・時として企画会議は紛糾する。あっさり引けば(あいつは簡単に
  コントロールできる)と思われ、押し切ろうとするれば(自己チューだ)
  (ゴリ押ししすぎる)と非難される厄介な職場だ。・・・
  そんな中で学んだのは、「あっさり引く時は引き、
  ごくたまに、とことんこだわる」(p155)


■また、実務経験が長いだけあって、
 できる人間の特徴をよくとらえています。


 笑顔の大切さ、目力の大切さなど
 重要なところはしっかり説明されています。


 ・四十代で成功を収めた人に共通するものは目のパワーだ。
  政治家であれ、企業家であれ、初対面の時、私の顔を
  じーっと見つめてくる。(p216)


■著者も、すきま時間を使って読書をすることにより、
 勉強を続けてきたとのこと。


 読まないよりは、読んだほうが良いようです。


 ・四十代で脚光を浴びている多くの著名人は、
  限りがある自由な時間を使って
  ステップアップしてきた人たちだ。
  のほほんとテレビに興じていた人はまずいない。
  私は・・二冊、常に鞄の中にしのばせている。(p104)


■地味な本でしたが、実務で使えそうな仕事の知恵が
 紹介されていましたので★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・私の友人でカーディーラーのトップセールスマンがいる。・・・
  妙な口グセがあるのだ。
  「・・・では、二分後に折り返し電話いたします」
  「・・・三分、お待ちください」(p79)


 ・仮に自信がないプロジェクトでも、
  時には率先して引き受けてみる
  ことも肝要だと思う。なぜなら、・・・
  人の目を意識して努力するので、
  本当にできるようになっていくからだ。(p163)


 ・何があってもどっしり構える。それだけで大物に見える。ちょっと
  笑みを浮かべ、(すべては想定内です)と言わんばかりの姿勢で
  いる。これでかなり器が大きい人に見られる。(p212)


▼引用は、この本からです。
人生、勝負は40歳から! [ソフトバンク新書]
清水 克彦
ソフトバンククリエイティブ (2007/01/16)
売り上げランキング: 1980
おすすめ度の平均: 4.5
3 でも付箋をはって読み直した箇所は数十箇所
4 ちょっと変えるだけ・・を実践しま〜す
5 勇気をもらえる一冊

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■著者経歴・・・清水 克彦(しみず かつひこ)

 1962年生まれ。大学卒業後、文化放送入社。
 記者を経て、米国留学。
 帰国後ラジオ番組のキャスターやニュースデスクを歴任。
 現在は、番組プロデューサーやコメンテーターを務める。
 江戸川大学非常勤講師。


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