「部下の力を引き出す10人までの人使い」堀之内 克彦
2008/01/10公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
■非常によくまとまったリーダーの教科書です。
これからリーダーになる人、
リーダーだけどちょっと困っている人が、
リーダーの心得を学ぶのに良い本だと思います。
■まず、リーダーは自分で動いて成果を
出すことは求められていません。
リーダーとは、能力がある人が抜擢されますが、
その能力を使うことが求められているのではなく、
同じ能力の部下を育てることが求められているのです。
・リーダーとは、「経営者の思いを、部下を使って実現する人」
と定義することとします。(p20)
■そのため、仕事のわからない部下には指示・指導し、
仕事がわかってきた部下には、自分で考え、行動できるように
質問することも必要なのです。
・考える習慣をつけさせる・・・部下が「これ、値引きしてもいいですか?」
と聞いてきたとします。・・・そこで「よし、それでオーケー」と答えたのでは、
リーダーとして失格です。答えを出すのではなく、「君はどう思う?」と
聞き返すのがポイントです。(p118)
■また、組織の雰囲気はリーダーが
作り出すようなものですので、
リーダーこそが夢を持つ必要があります。
情熱を持ったリーダーだからこそ、
部下も熱く動き始めるのです。
・部下を使うリーダーは、まず自らが仕事に対して
情熱をもっていなければならないし、夢やビジョンを
語れなければなりません。
エネルギーは飛び火します。(p128)
■やや精神的なリーダー論が多かったと感じましたが、
リーダーこそ精神的なものが重要となってくるはずです。
非常にわかりやすくまとまっていましたので、
★4つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・成功する経営者は、自分と価値観の合わない人間は、たとえ
力があっても切ります。・・・世の中をこうしたい、この問題を
解決したい、社会に対してこんな貢献をしたい、そんな価値観を
共有できることが大切です。(p30)
・周りを変えることが難しいのは百も承知でしょうが、
まずは自分が変わることです。耳が痛い話かもしれませんが、
組織が回らない原因は、大体においてリーダーにあるものです。(p141)
・マッキンゼー&カンパニーの管理者は、
人の管理に勤務時間の約15%を割くといいます。
ことあるごとに部下と話し合い、
面談し、評価と指導を繰り返すのです。(p44)
・「自分が一番頑張る」人は
リーダーに向いていない(p46)
・多くの人がゴルフに動機づけられる要員として、次の五つの要素を
あげています。1明確な目標 2ゲームの完結性 3フィードバック
4多様な技能を駆使できる 5判断(p112)
▼引用は、この本からです。
あさ出版 (2006/10/12)
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【私の評価】★★★★☆(85点)
■著者経歴・・・堀之内 克彦(ほりのうち かつひこ)
1956年生まれ。本田技研工業、ソニーに勤務。人事、労務、
マーケティング、販売・営業、経営企画、生産管理などを行なう。
91年堀之内経営労務研究所(社会保険労務士事務所)
(株)エムケーパーソナルセンター(人事コンサル)設立。
人事制度改革、組織風土改革などを手がける。
著書多数。
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