「僕がホンダ・ソニーで学んだこと」堀之内 克彦
2008/03/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■ホンダとソニーに勤めた後、独立した著者の
学んだことがまとめられています。
著者が学んだのは、仕事の基本です。
ホンダでは、現地・現物であり、
仕事への真剣さを学んだようです。
・ホンダには「現場・現物・現実主義」
という考え方があります。(p107)
・私は上司が部下を叱れない一番の理由は、
上司自身が仕事に対して本気でないから
ではないかと思います。・・・
本田氏のように激しく怒り狂うのは、
むしろ当然のような気がします。(p168)
■また、ソニーでは、海外駐在の経験から、
国際的な広い視野を学びました。
日本の価値観と、外国の人の価値観の違いから、
日本の価値観が絶対ではないことを学びます。
・転勤できることは幸せなこと・・・
中小企業には転勤がほとんどないのが現実です・・・
同じ仕事を何年も続けていれば誰だって飽きてきます。
また、一つの仕事しか知らなければ
視野も狭くなってしまいます。(p80)
■会社との付き合い方、
職場での同僚との付き合い方など、
学ぶべきところが多いと思いました。
サラリーマンの方のお勧めします。★3つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・経営に関する書籍代だけで独立前に
100万円以上は使ったと思います。
いまでは、新しい本がないか三日とあけずに
本屋にいきます・・・図書費だけでも
毎月10万円はくだりません。(p71)
・盛田昭夫氏は、
「日本企業の繁栄と活力の源は、
一言でいえば競争であり、
国内競争の厳しさが国際競争力をつける」
と考えていました。(p98)
・自動車のエンジンを空冷にするか水冷にするか・・・
副社長の藤沢武夫氏が、
「社長をとるのか、技術者をとるのか。
もし社長をとるのだったとすれば
若い人の話を聞いてやったらどうなんだ」
と仲裁に入っています。
結局、本田氏が藤沢氏の思いを理解し、
自説である空冷エンジンを断念(p164)
・組織の不満を選ぶか組織外の不安を選ぶか・・・
サラリーマンでいるということは、
どちらかといえば不満を選択することです・・・
独立して仕事をしていると、
明日どうなるかわからないのです。(p194)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■著者経歴・・・堀之内 克彦(ほりのうち かつひこ)
1956年生まれ。大学卒業後、本田技研工業(株)、ソニー(株)
に勤務。人事・労務、マーケティング、経営企画、生産管理を歴任。
91年、堀之内経営労務研究所ならびに人事コンサルタント会社
(株)エムケーパーソナルセンターを設立。
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