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「不動心」松井 秀喜

2007/09/17公開 更新
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不動心 (新潮新書 201)


【私の評価】★★☆☆☆(69点)


要約と感想レビュー

 ニューヨーク・ヤンキースで主力選手として活躍する松井秀喜の一冊です。マスメディアのインタビューだけでは見えてこない、松井秀喜の人となりが見えてきます。


 「不動心」というだけあって、松井は冷静です。デッドボールでも怒らない。アホなインタビュアーにも怒らない。これは意識的にやっているようです。


・正直に言えば、カチンとくることもあります。でも、記者の人たちも、仕事としてそういった質問をぶつけてくるわけで、個人的に僕が憎たらしいというわけではないでしょう。(p154)


 そして、決しておごらない。自分の才能を理解したうえで、素質がないと思うから、ひたすらバットを振るのです。あれだけの体格と巨人で4番を張っていたのに、努力を続けることができるのは努力の天才なのでしょう。


 本を読みながら、ただ、もくもくとバットを振る松井がイメージされました。松井に興味のある方なら、必読でしょう。
 

この本で私が共感した名言

・大リーグではコーチの人たちも、選手に敬意をもって接します。選手のフォームを勝手に変えたり、アドバイスを押し付けたりはしません。(p174)


・僕にとって「バットは体の一部です(p92)


・僕は決して器用ではありません。野球の素質がある方だとも思わない。人より器用で素質があったならば、大リーグ1年目でも、ツーシームにあれだけ苦しむこともなかったに違いありません。(p108)


▼引用は、この本からです。
不動心 (新潮新書 201)
松井 秀喜
新潮社
売り上げランキング: 4087


【私の評価】★★☆☆☆(69点)


目次

第1章 5・11を乗り越えて
第2章 コントロールできること、できないこと
第3章 努力できることが才能である
第4章 思考で素質をおぎなう
第5章 師から学んだ柔軟な精神
第6章 すべては野球のために



著者経歴

 松井 秀喜(まつい ひでき)・・・1974年生まれ。星稜高校時代、甲子園に4度出場。93年ジャイアンツ入団。02年ニューヨーク・ヤンキース入団。06年5月に左手首を骨折。


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