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「iモード事件」松永 真理

2007/09/15公開 更新
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iモード事件


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

 そういえば昔、ガラゲーに「iモード」というものがあった。2000年ごろの話ですから、思ったよりも最近ですね。当時としては、斬新だった印象があります。


 やはり「iモード」が世の中に出る前には、NTTの官僚組織の壁があったり、マッキンゼーという外資系コンサルタント会社が邪魔をしたり、経営層が横から口を出したり、苦労が多かったようです。能力のない人は、強いんですよね。


 松永さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・リクルートでは「副業」ではなく、自分の仕事をマルチに広げる「複業」ならオーケーという考えを持っていた。収入目的のものではなく短大の講師やテレビ出演など、自分の業務を広げるものは歓迎するという方針だ(p19)


・経営幹部が集まる会議で、「こんな小さな液晶ではよく見えないじゃないか」・・・(p39)


・マッキンゼーのすすめで、ドコモは「情報を持っているところからどんどん買い取る」という・・・けれど私は、そこに何か違和感を感じた。「リアル・ビジネスを知らない人の考えることだな。こういう方法でうまくメディアが立ち上がるんだろうか」(p48)


・社内便・・・使送便、臨時従業員・・臨従さん・・、移動機技術部・・イギブ、NTT・・・エヌ・テッ・テー、回覧・・・供覧(p68)


・新しい雑誌を創刊するときに・・・私は一人の明確な「人物像」を描いていく。どんなファッションを好み、どんな場所に遊びにいくのかという一人の人間を思い描き、その周りに二十万人、三十万人がいると設定するのだ(p79)


iモード事件
松永 真理
角川書店
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【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

四二歳のとらばーゆ
圧迫面接
議論は平行線のまま
いきなりの方向転換
言葉が通じない!?
ホテル西洋のあやしい大人たち
「クラブ真理」オープン
ビジネス・モデルの確立
都銀がのった!
「iモード」誕生


著者経歴

 松永真理(まつなが まり)・・・1954年、長崎県佐世保市生まれ。明治大学文学部仏文学科卒業後、株式会社日本リクルートセンター(現:株式会社リクルート)入社。「とらばーゆ」創刊期に編集チーフを担当した。「就職ジャーナル」「とらばーゆ」の編集長を経て、1997年にリクルートを退社。その後、NTTドコモ・ゲートウェイビジネス部企画室長に就任し、iモード向けコンテンツの開発を行う。iモード開発プロジェクトではビジョンを示し、コンセプトからネーミング、ロゴマークに至るまで考え出した。2000年に松永真理事務所を設立。2000年にはバンダイ社外取締役に就任。


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