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「iモード以前」松永 真理

2005/11/07公開 更新
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iモード以前

【私の評価】★★★☆☆(78点)


●本を読んでいると、会社にもいろいろあって、
 非常に面白そうな会社と、
 そうでない会社があります。


 例えば、面白そうな会社の代表は、
 著者を育てたリクルートでしょう。


・入社式で全社員を前にして恒例の
 「新人一分間スピーチ」をやるように
 言われた時はひるんでしまった。・・・
 リクルートでは人前で話す機会が凄まじく多い(p25)


●去年、リクルートの銀座のビルに入ったことがありましたが、
 エレベータ周りを歩いている人を観察してみると、
 いきいきと歩いているように見えました。
 (思い込みがあるかもしれませんが・・・)


・リクルートには「かもめ塾」といって、
 社内で学ぶ機会が各種設けられている。
 語学もあれば、観劇もある。将棋あり、ダンスあり、
 料理教室あり、組織論レクチャーあり、ヨット講習会ありと、
 要は何でもありのカルチャースクールである。(p40)


●仕事は厳しいけれども、やっているうちに面白くなる。
 結局、そういう環境でこそ人間が成長していくのであって、
 そういう仕組みがあるほど良い会社である
 ということなのかもしれません。


・リクルートには「ステップ休暇」といって、
 三年勤めると一ヶ月の休暇が取れ、
 給与一ヶ月分のお小遣いまで支給される(p151)


●真理さんのお話も面白かったので、
 ★3つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・毎日、二、三ページにわたって(日記に)
 びっしりと書き込んでいった・・・
 小田実の『何でも見てやろう』を読んでからは、
 記述に変化が出てきた。・・・
 たった一冊の本が、たった一回のセミナーが、
 横着者の私の意識を変えた。(p18)


・一番大事なものは、続ける勇気をもつことだ。
 そうすると、神様が味方してくれるんだ
 (アンソニー・ホプキンス)(p66)


・自信があるフリをするのよ。
 新人のときはいつもそうだった。
 でもそうしていくうちに、
 いつか自分のものになっていくの。
 (ジュリア・ロバーツ)(p67)


iモード以前
松永 真理
岩波書店
売り上げランキング: 126900
おすすめ度の平均: 4.0
4 怠けものの著者を働き者に変えた仕掛け
4 賛否の分かれる本かもしれない・・・
5 リクルートってすげぇ...
4 松永さんの活躍に思わずため息が出ます
5 リクルートってスゴイ。

【私の評価】★★★☆☆(78点)


●著者経歴・・・松永 真理

 1954年生まれ。大学卒業後、リクルート入社。「とらばーゆ」
 「就職ジャーナル」を手がける。その後、NTTドコモ企画室長
 としてiモードの開発に従事。


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