「おとなの進路教室。」山田ズーニー
2007/09/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
■山田ズーニーさんの本は、
いつもの成功哲学本のように
答えに一直線に到達しません。
ズーニーさんの体験があって、
そしてそのとき自分の心が
どう動いたかを説明することで、
仕事への姿勢を鮮明にしていきます。
■編集長として先輩から叱られた。
高校生の進路指導に悩む。
独立して自分の立ち位置を見失う。
そうしたズーニーさんの経験から、
ズーニーさんと一緒に何かを学ぶことが
できるのです。
・私は、メンバーの自由なアイデアから
つくりあげたいと言う口実のもと、
結局は「戦略」を示すことから逃げていた。・・・
船頭さんは、行き先をはっきり示さなければ(p148)
■人間とは、経験からしか学ぶことができません。
自分で経験して学ぶか、
他人の経験から学ぶしかないわけです。
この一冊で、ズーニーさんの人生を仮想体験
できるのです。
・はっきりと意味や成果が見える目標よりも、
「なんだかわけがわからないけど面白い」
というものに自分をひらいておけ!
いや、飛び込め!というのが、
個人として仕事をし始めてから、
自分の鉄則のようになっている。(p252)
■最初から最後まで、手を抜くことなく充実した内容でしたので、
文句なしで★5つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・老人ホームの訪問を続けていた姪は、
そこで、必ずといっていいほど聞く言葉に出会う。
それは、お年寄りの、
「家へ帰りたい」という言葉だった。(p13)
・「それでもまだ、自分は社会とつながっていたい!」・・・
「自分が必要とされている」「自分が人の役にたてる」。
このときの母はほんとうにいきいきとしていた(p31)
・ある高校の先生の言葉を思い出した。
「選択肢は増えたけど、選ぶ自分はいるのかい?」(p72)
・「会社というのは大半が雑用。それでも、電話や挨拶、コピーなど、
たったそれだけのことで人間関係が築かれて仕事につながる。
それをおろそかにするな」と父に励まされたことがあります。
(カネト ショウコ)(p116)
・人のお財布の口は正直です。
まず、1人の人間を、
「お金を払いたい」と思わせる域まで、
歓ばすことができるか?(p120)
・「職業名」×「テーマ」×「実現したい世界観」(p180)
・人は手にしていないものに強烈な憧れを託す。
恋愛・・・仕事の成功体験・・・
結婚・・・お金 (p192)
▼引用は、この本からです。
河出書房新社
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自分の中からは、自分はみつからない
「仕事に対する意欲が落ちたな」と思った時に読むといいかも
自分探しで行き詰ったら・・・・
進路変更に直面してしまった「おとな」向け
【私の評価】★★★★★(93点)
■著者経歴・・・山田ズーニー
岡山県生まれ。1984年ベネッセコーポレーション入社
進研ゼミ小論文編集長として高校生の「考える力・書く力」の育成に尽力。
2000年独立。『ほぼ日刊イトイ新聞』に「おとなの小論文教室」を連載。
『伝わる・揺さぶる!文章を書く』など著書多数。
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