「ワインの帝王ロバート・パーカー」エリン マッコイ
2007/08/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■ワインを100点満点で格付けしているパーカーさんの
物語です。
ワインの好きな弁護士はワインの格付け情報として、
年間30ドルのニュースレターを
売ることからはじめました。
そしてボルドーの1982年ワインの評価で名声を
確実なものとし、ワインの価格をも
左右するほどの影響力を持つようになったのです。
■私もワインのように、
本の格付けをできるようになりたいものです。
マッコイさん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ニュースレターのために行う定例の
ブラインド・テイスティングには、
10人ほどの友人・知人が参加し、
夕方にパーカーの自宅で行われた・・
ひとりあたり10ドルから15ドルの金を全員が喜んで差し出し、
ワイン代の足しにしてもらっていた(p108)
・1855年のボルドーワインの格付けにもケチをつけた。
パーカーは、「私流の格付けを発表するために、
本を書いているのです」と仰々しくぶち上げ、
「一級はラトゥールとペトリュスだけですよ」と
締めくくった(p110)
・パーカーは、ちょうど銀行の文書を書き直したときのように、
普通の言葉を使って、人物について語るときのように
ワインを説明したかった・・・(p115)
・パーカーは、住宅ローンの支払い、
ニュースレターの運営費、
夫婦の生活費を加算してみた。
分岐点は一万人の定期購読者だと、
パーカーはパットに告げた。・・・
1982年末までに、定期購読者は
7000人に達していた。・・・
パーカーはこのとき35歳。(p126)
・フィニガンが1983年3月30日号に書いた。
1982年は「がっかりする出来栄え」で、
「頭が悪そう」とまでののしられた。・・・
「予言しておく。1982年は、
ボルドーワインの歴史に残る年になる」
とパーカーは記し、「1982年を見誤るな。
この年は、今世紀で最も優れたワインになる運命だ」
と付け加えた(p149)
・パーカーの力がこれほど強くなったのは、
1995年と1996年ヴィンテージの先物取引のときです。
パーカーが、ワインの価格を決めるように
なったのはその頃ですから。(p372)
・ボルドーでよく耳にする冗談を
教えてさしあげましょう。
もしほかよりも美味しい樽があったら、
それはパーカー用なんんです(p376)
白水社
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
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