「マダム・ルロワの愛からワイン―ブルゴーニュ 土の味・風の香り」星谷 とよみ
2007/08/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
■ロマネ・コンティを作ってきたルロアさんは、
ロマネ・コンティをとり上げられます。
しかし、自分で畑を買い増し、
ルロワ社としてワインを出荷しています。
それも、農薬を使わない有機栽培により
魅力的なワインを作っているのです。
■確かに、ルロワ社のワインは繊細であり、
おいしいのです。
フランスのぶどう畑も農薬が使われているのに
驚きましたが、それに挑戦している人も
いるのですね。
星谷さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ノコギリ草は硫黄分を、イラ草は鉄分を、
カモミールは石灰分を、カノコ草はリンを、
西洋タンポポは珪酸を土にもたらすという具合に、
植物肥料だけで、土は葡萄の木の
豊かな寝床になるのです。
時折、土を掘り起こし、
酸素をたっぷり入れてあげます(p31)
・ルロワ社はすべての樽を100%新樽にチェンジします。
「私は1年に一度しか試合をしないのです。
だから、失敗は許されないのです」と、
ポルシュレさんは言い切ります(p49)
・ワインの生命力を喉元で支えるのがコルク栓。
ルロワのそれは、スペイン・サングレラ地方の
希少なコルク樫の樹皮、しかも樹齢200年以上の
皮だけを使います(p133)
・1942年に私の父がロマネ・コンティの畑を
半分買った・・・父が畑の半分を手に入れ、
今日のロマネ・コンティにしたのです(p167)
・土を生き返らせなければいけません。・・・
土がコンクリートのようになっているでしょう。
耕さないからなんです。
雑草以外のものも殺してしまう化学合成の除草剤で
除草しているんです。(p196)
・ワインは、隣り合った畑でできる葡萄から造られるのに、
まったく違った性格を持っているんですものね。・・・
これはブルゴーニュの謎とでもいうものでしょうね(p208)
文園社
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
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