CD「大野耐一のモノづくりの真髄」大野 耐一
2007/07/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
大野耐一氏がトヨタ自動車相談役のときの講演CDです。内容については、トヨタ生産方式の書籍とまったく同じ内容になっています。
トヨタ生産方式の真髄は、「ムダ・ムリ・ムラ」をなくすことです。「ムダ・ムリ・ムラ」の最も大きいものは作りすぎのムダです。部品を大量ロットで製作すると、見かけは効率が良いように見えますが、実のところ在庫(仕掛品)が増えているだけなのです。
では、在庫をどうやって減らすかといえば、カンバンによる在庫(仕掛品)の管理です。作業員はカンバンの指示により必要な部品のみ作りますので、作りすぎがありません。大野耐一氏は、カンバンは人間の自律神経であると言っています。 カンバンによって、作業員が一番作るべき量を自動的に知ることができるわけです。
トヨタ生産方式を考案するよりも、それをトヨタ内に広めることに苦労されたように感じました。「この人が、こう考えてトヨタ生産方式になったのか!」と感動するとともに、言葉の端々に、トヨタから生産革命を起こすのだという思いが伝わってきましたので、★3つとします。
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この本で私が共感した名言
・私が現場を歩いていますと、たくさんできすぎておる。・・・大野「なぜ、余分に作ったんだ。今から捨ててこい」社員「もったいない」 大野「もったいないっていうのは、おまえが作らせすぎたのがもったいない」
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
目次
「能率よし」と「効率よし」の錯覚
合理化とは"3ム・ダラリ"を無くすことなり
「ロット生産」より「流れ生産」
「平均値」でモノを言うな
困れば知恵が出る
オーナー社長が陥りやすいワナ
「アト工程」はお客様
何が「もったいない」
「ヒマなこと」がひと目で見える仕組み
マージャンの「連チャン」の発想にヒントがある
管理者の役割
「見込生産」が難しい時代のモノづくり
「適正在庫」とはどういうことか
なぜ「カンバン方式」なのか
著者経歴
大野 耐一(おおの たいいち)・・・1912年生まれ - 1990年没。「かんばん方式」「ジャスト・イン・タイム・システム」などを考案し、生産管理のあり方として世界的に有名となった"トヨタ生産方式(Toyota Production System、略称TPS)"を体系化した人物である。トヨタ自動車副社長、相談役を経て、平成2年逝去。
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