「アングロサクソンは人間を不幸にする」ビル・トッテン

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アングロサクソンは人間を不幸にする

【私の評価】★★☆☆☆(69点)


●「欧米の資本主義は人間を幸福にしない」というのが著者の
 主張です。


 その理由は、欧米では資本主義の名のもとに、
 金持ちが貧乏人を搾取してきたからです。


 ・アメリカ経済はたしかに活況を呈しているが、
  その利益を受け取っているのは
  ほんの一握りの金持ちだけである。(p2)


●この背景には、狩猟民族であるアングロサクソンの
 弱肉強食の遺伝子があり、
 強いもの、つまり金持ちがさらに金持ちになるだけであると、
 バッサリ切り捨てています。


 ・イギリスは戦闘的な狩猟民族だったゲルマン人たちによって
  つくられた国だ。・・・彼らの考え方は、円満に共存共栄を
  図るというものではない。勝つか負けるか、弱肉強食の
  考え方
なのである。(p90)


●そうした資本主義に対抗する形で、「社会主義」「共産国家」
 という考え方が生まれてきたのですが、
 結果を見れば、社会主義の仕組みがうまくいかないのは
 明らかでしょう。


 著者は、日本社会こそが成功した社会主義であり、
 日本のような共存共栄の考え方こそが、
 一般市民の幸福を達成するものだとしています。


 ・高度成長期の日本では、一企業、一個人が高利を貪り、
  莫大な利益を上げることをよしとせず、皆で利益を
  分かち合ってきた。・・・そのようにして日本は、
  世界にも稀な貧富の差の少ない社会を築いてきたのである。
  ・・・日本人の価値観の中心は、カネではなかった。
  大多数の人々の幸福だった。(p192)


●著者は、現在の日本経済の停滞は、日本的経営の失敗ではなく、
 私利を求める官僚や、理念を捨てた企業経営によるものであり、
 いまこそ、経営理念に基づく経営、日本的経営に
 回帰するべきだとしています。


 ・日本社会と経済が衰退しはじめたのは、
  日本企業がこうした経営理念を捨て、
  貪欲に利益を追求しはじめたからだと思う。(p181)


●アングロサクソンである著者が、日本的経営の素晴らしさを
 説いてくれるのも不思議ですが、
 日本的経営を見直すのに良い本だと思いますので、
 ★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


資本主義は、基本的に金持ちの哲学である。(p56)


・私の目から見ると、宗教心のない日本人のほうが
 まだ欧米人よりモラルが高い。・・・
 カトリックでは、十字軍の昔から、
 どんな略奪をしても、どんなに人を殺しても、
 司祭に告解し教会に寄付すれば天国に行くことが
 できるというようなことを教えている。(p163)


▼引用は、この本からです。

アングロサクソンは人間を不幸にする
ビル トッテン Bill Totten
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【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■著者紹介・・・ビル・トッテン

 1941年生まれ。1963年 ロックウェル社(アポロ計画)勤務。
 1967年 システム・デベロップメント社(SDC)勤務
 1969年 SDCの社員として日本の市場調査のため来日。
 1972年 パッケージソフト販売会社アシストを日本に設立、現在に至る。

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