「経営の思いがけないコツ」一倉定
2005/05/25|

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【私の評価】★★★★★(92点)
「経営の思いがけないコツ一倉定」
内容と感想
●1999年に亡くなった伝説の経営コンサルタント
一倉定氏の集大成といえる一冊です。
内容としては「社長の販売学」(産能大学出版部)※
とほぼ同じですが、体験談を豊富に入れ、
まさに社長のための一冊といえるでしょう。
いずれも中古の値段がその価値を示しています。
・社長はお客様を訪問せよ
・企業の経営とは、社内に集まった人々の活動を管理することではなくて、お客様の要求を見つけだし、これを満足してゆくことである。(p292)
●持株会社、アメーバ経営など権限委譲の流れがある現在、
経営計画を考えることとなる大企業の部長クラスに
ぜひ読んでいただきたいと感じました。
・経営計画:「我社の優れた未来を築くために、今日ただ今、何をしなければならないか」ということである。(p358)
●その内容は経営計画から資金繰り、
部下の指導方法までまさに一倉教の
エキスが集約されています。
・社長の指令は、必ず"メモ書き"とする。・・・チェック日をメモに記入し、さらに指令チェック表に記入した後で、メモを実施担当者に手渡す。(p552)
●この本を読めば、「あー、こうすれば良かったのか」
「もっと早く知っていれば」ということがあるでしょう。
数億円、数十億円の利益を左右する組織の長が、
数千円の投資をすることにより、数千倍、
数万倍の効果をあげることができるはずです。
・整備時間は毎日一時間:必ず正規の勤務時間に、毎日一時間、行う。(p171)
●引用が長くなっていますが、
それだけ価値ある一冊です。
この本で私が共感した名言
・松下幸之助氏は、代理店の宴会では"下座"に座って挨拶をしたという話をきいたことがあるが、これが本当なのである。(p14)
・"責任の範囲の明確化"それ自体が、無責任社員をつくりだしてしまったのである。
・目標は、事業の経営に必要な様々な活動について設定されなければならない。その主なものとして、(1)市場の地位(2)利益(3)革新(4)生産性(5)人的資源(6)物資資源(7)資金(8)社員の処遇があげられるであろう。(p312)
・要員計画:不思議なことに、社長ただ一人で、誰にも相談せずにきめてしまっても、計画書で示すと何のクレームもつかないという場合が非常に多い。(p383)
・歩積み、両建、固定預金こそ、企業の安全を守るものなのだ。(p441)
・会社を存続させるには、どうしたらよいか-それは、きわめて簡単、「支払手形を発行しない」ということである。だいたい、こんなものが堂々と通用するのは、世界広しといえども日本だけである。(p449)
・部下に指令を下すときも、『これはお前の方が俺より上だ。ひとつ頼む』とか、『お前の仕事ぶりには舌をまく。その伝でこれをやってくれ』と部下をたてるのだ(私はこの手をよく使う)。(p540)
・方針、指令、規則違反は人前で叱れ(p563)
▼引用は下記の書籍からです。
日本経営合理化協会出版局
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