「社長の販売学」一倉定
2004/05/07公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(94点)
要約と感想レビュー
「小さな会社★社長のルール」やランチェスター系の本が小冊子に思えるくらい充実した本でした。というより、この本を参考にしているのではないでしょうか。
まず、名社長の共通点は、お客様を訪問することであるとしています。そういえば、アサヒビールの樋口社長は、顧客を訪問していたと読んだことがあります。
お客様のニーズを共有するため、社長がお客様を訪問するだけでなく、セールスマンの一人ひとりに至るまで、得られた情報は月1回、関係者全員がメンバーとする販売情報会議で発表し、検討することを推奨しています。
販促会議は一人ひとり、個室に呼んでマンツーマンで行うとしていますが、営業マンの心理を理解していると同時に、中小企業だからできることなのでしょう。その一方で、よい業績、よく売れる商品、喜ばれる仕事というものは、必ず面倒臭く、能率が悪いものであるという。そうした仕事が儲かるということなのでしょうか。
武蔵野の小山社長の本に同じことが書いてありましたが、武蔵野には一倉先生が前から入っていたようです。絶版ということもあり、中古でもプレミアムがついて4000円くらいします。それでも、読む価値は十分にあります。
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この本で私が共感した名言
・正しいクレーム処理とは、どんなことだろうか。・・・
一.クレーム処理は、すべての業務に最優先しなければならない。
二.絶対に言訳をしてみてはならない。
三.クレーム処理には、費用と時間はいっさい無視し、ただひたすら、お客様の満足だけを考える。
四.クレーム自体の責任はいっさい問わない。クレーム不報告の責任を厳しく追及する。
・売上の伸び率が、他社よりも少なければそれは敗北しているのだ、という認識こそ大切である。(p244)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★★(94点)
目次
第1章 社長は自らお客様を訪問せよ
第2章 販売とは能率が悪く、経費がかかり、面倒臭いものである
第3章 クレーム処理に誠意を尽くす
第4章 我社の内部資料を読む
第5章 価格政策を持て
第6章 蛇口作戦
第7章 市場戦略を持て
第8章 ランチェスター戦略を推進せよ
第9章 支援体制を整備する
著者経歴
一倉 定 (いちくら さだむ)・・・社長だけを指導した実力コンサルタント。事業経営の成否は、社長次第で決まるという信念から、社長だけを対象に情熱的に指導した異色の経営コンサルタント。空理空論を嫌い、徹底して現場実践主義とお客様第一主義を標榜。社長を小学生のように叱りつけ、時には、手にしたチョークを投げつける反面、社長と悩みを共にし、親身になって対応策を練る。まさに「社長の教祖」的存在であった。経営指導歴35年、あらゆる業種・業態に精通、文字通りわが国における経営コンサルタントの第一人者として、大中小5000余社を指導。
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