「男30代、今これだけはやっておけ!」赤根 祥道
2005/04/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
●BOOKOFFに行って何が楽しみかといえば、掘り出し物を見つける
ことです。毎日二百冊の新刊が出ているなかで、古い本から良いものを
見つけることは、海に行ってきれいな貝殻を探すようなものです。
●本日の一冊もかなり古い本ですが、赤根さんの読みやすい文章と、引用
のうまさに関心した「掘り出し物」の一冊でした。
・木下藤吉郎はぞうり取りなら日本一のぞうり取りに、足軽なら日本一の
足軽に、足軽大将なら、日本一の足軽大将になるのだと努力していった
という(p142)
●いい引用があると、「あっ、この関係の本も読まなくてはいけないな」
と思い、読書の幅が広がっていくのがうれしいのです。
・道元は諸国から集まってくる雲水を励まして、いつも言っている。
「人間には、愚鈍な人もいるし、優秀な人もいる。
しかし、人生修行を完成していくとなると、一朝一夕ではできない。
一日一日、計画を立てて、努力を積み上げていかなくてはならない。
・・・」(p28)
・シェイクスピアは、「世の中は、各人が何か一役ずつ演じなければなら
ない舞台である」と、言っている。(p195)
●エピソードもたくさん織り込んでいますが、赤根さんはこれらはすべて
実話であると言っています。著者の経験、交友関係の広さが表われて
いるのでしょう。
・ボクを幼稚園までつれていって、"悪いのはおまえではない。悪いヤツ
に負けて泣いて帰ってくるような者はもう家には入れない。家に帰りた
ければ、悪いヤツをやっつけろ!いいな!負けたら家に帰るんじゃない
ぞ!"(p25)
●三十代に何をなすべきかということを切り口に、人生で大切なことを教え
てくれる本書は、三十代だけでなく、すべての人にお奨めしたい一冊です。
・あなたは、長期的な人生計画書をいま、もっているだろうか。四十代で
まだ具体的にもっていないとしたら、いまから大至急立てるべきである。
三十代でもっていたら、人生の味つけはあたなが腕をふるえること間違
いなしといえる。(p43)
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「四十代に実力を出してやろう」と考えている人は、根本的に間違って
いる。人生はいまが問題なのだ。(p4)
・四十路の男の悲しみがときどきわが身を襲ってくる。・・・この体力と
気力のおとろえをカバーするものは何だろうか。それは、英知である。
勉強していない人は、このとき、もう死に体になってしまう。(p35)
・組織を動かすのはアイディアではないのである。人間の信頼関係が土台
になくては、誰も耳をかしてはくれない。日ごろからまわりの人々のた
めに骨身を惜しまず協力し尽くしていてこそ、アイディアは支持されて
いくのだ。(p131)
三笠書房
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【私の評価】★★★★☆(81点)
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