「不思議と説得力のある「セールストーク」の秘密―「お客様がうなり、ハッとし、感心し、契約したくなる」魅惑の言葉が次から次へと出てくる口説きの魔術!」朝倉千恵子

【私の評価】★★★☆☆（76点）

要約と感想レビュー

　各分野で活躍している人というものは、自分のスタイルというものを持っているようです。そうしたスタイルを知ることは、全てが自分に適用できるわけではありませんが、参考にはなるはずです。

　社員教育研修所のトップセールスである朝倉さんのスタイルは、相手にとって価値のある話をすることです。菓子折を持っていったり、手みやげを持っていったりということはないという。

・「次に来たときは、『絶世の美女』の話をさせていただきます」「それ何ですか」と興味をもったところで、「今日はもう、ちょっと時間ですから」って、次のネタを言っておいて去るんですね。（ｐ38）

　自社の商品のみならず、自腹で他社のセミナーに参加して勉強していることは素晴らしいですね。そうした蓄積が、自然と自信となって表われるようです。だから著者は飛び込み営業も恐くないというのです。

　こうして自分で勉強しながら、多くの会社を見て回っている経験が加わることで、もうこれは営業という世界を通り越しています。コンサルティングやコーチングの世界にまで入って、自分の付加価値を高めているようです。営業マンが無料でコンサルティングやコーチングをしてくれて、気づきをくれるのであれば、契約してお付き合いしたいと思ってしまうのでしょう。

　著者のアドバイスは、部下や後輩を大切にすることです。部下や後輩をあなたのファンにすることです。自分のポジションが上に上がったときに、部下が動いてくれる。だから部下を大事にしなくてはいけないのだというのです。

この本で私が共感した名言

・クロージングの際、期限の指定がないとダメなんです。（ｐ69）

・ちなみに私は幼い頃、父から「男に生れたら毒か薬になれ」と言われて来ました。（ｐ180）

・社長が変れば会社が変わる、で、支店長が変れば支店が変わる、所長が変われば営業所が変わる。まったくそのとおりだとおもいます。（ｐ151）

【私の評価】★★★☆☆（76点）

目次

序章　営業ほど楽しい仕事はない！
第１章　売れる営業マンにいま、変身！
第２章　売れる営業・ターゲット別戦略
第３章　公開します！セールストークとヒント集
第４章　ハッキリ言わせてもらいます！勝ち残る企業・勝ち残る人材
第５章　伝えたい。すべての営業マン、営業ウーマンに

著者経歴

　朝倉 千恵子（あさくら　ちえこ）・・・１９６２年生まれ。３５歳で（株）社員教育研究所に入社。２０００年度に年間売上ナンバーワンとなり、２００１年に独立。現在、（株）新規開拓代表取締役社長。女性限定の営業塾「トップセールスレディ育成塾」主宰。

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