「患者よ、がんと闘うな」近藤誠

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患者よ、がんと闘うな (文春文庫)

【私の評価】★★★☆☆(77点)


●病院に行くと医師の話を「はい、はい」と
 了解してしまうのは私だけでしょうか。


 本来、治療法は自分で選択しなくてはならないのでしょうが、
 医療についての情報・知恵・常識が少なすぎるので、
 とても自分で選択はできません。


 結果して医師のいいなりとなってしまう
 場合が多いと感じます。


●このような現実をなんとか改善する手法としては、
 重大な決断の際には、
 決して一人の医師の意見だけを
 参考にしないことだと思います。


 多くの違う分野の医師に相談したり、
 自分で本やインターネットで調べてみる。


 そしてたくさんの情報を基に
 自分で判断して決断すべきであると思います。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・出てきた結論は、手術はほとんど役にたたない、
 抗がん剤治療に意味があるがんは全体の一割、
 がん検診は百害あって一利もない、などです(p1)


<効果のある手術、抗がん剤もあるはずですが、
 すべてが効果があるわけではないようです>


・胃がんや肝がんや大腸がんといった日本人がよくかかる、
 ありふれたがんのほとんどは、抗がん剤が無意味な
 グループに分類されています。(p27)


<特に抗がん剤は気をつけましょう。
 副作用だけは確実にありますから>


・患者のがわから不要な手術を避ける方法を伝授しましょう。
 それは医師の第二の意見
 (セカンド・オピニオン)を聞くことです。・・・
 病院をかえて放射線治療医の意見を聞くことが
 役に立ちます。(p77)


<聞きにくいでしょうが、重大な決断のときは
 セカンド・オピニオンを聞くべきでしょうね。
 特に病院を変えることが大切です。>


・医療産業が成長分野として注目している
 在宅医療は要注意です。
 彼らは、経済的理由もあって、
 点検の管をつけたまま患者を家へ
 返そうと計画しているのですが、
 それでは病院での点滴過剰による
 苦しさを家へ持ち帰るだけにすぎません(p93)


・どういう臓器のがんでも、どういう病期でも、
 リンパ節切除が正当化されるには、
 リンパ節切除で治る率があがるとか、延命効果が
 生じるとかの結果がなければなりません。(p113)


・患者としては「新しい薬」と言われたら、
 第一相か第二相試験なんだと、
 ピンとくるようにしておきましょう。(p162)


<第一相試験とは量を変えて副作用を見る試験です。
 当然即死もあります。第二相では副作用がない量で
 がんに効果があるかどうか確認する試験です。・・・
 ということは、第二相までは効果が
 確認できていないということですね。>


・原子力産業では作業従事者が、毎年五ミリシーベルト程度ずつ
 被ばくしていて後年白血病が生じると、
 業務上の疾病として労災補償の対象になります。
 五ミリシーベルトというと、胃や大腸検診では
 一回で被ばくする程度の線量なのです。(p176)


<原子力産業では年間20ミリシーベルト以下を
 目標にしているようです。検診4回分ですね。
 法令限度は年間50ミリシーベルト以下、
 5年平均で100ミリシーベルト以下(年20ミリシーベルト)>


患者よ、がんと闘うな (文春文庫)
近藤 誠
文藝春秋
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5 乳癌を診療してるとこんな考えになる
5 世の中を変えた本
5 参考になった本
1 大丈夫なんですか、慶応大学さん?
4 「正解」というものは無い

【私の評価】★★★☆☆(77点)



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