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「仕事は楽しいかね?」デイル・ドーテン

2004/02/27公開 更新
本のソムリエ
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【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー

 空港で出会った大富豪は、この物語で何を教えてくれるのでしょうか。それは、「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」ということです。大富豪が、「最初に陸にあがった魚は、長期にわたる目標を持っていたと思うかね?」と質問するように、成功とは試行錯誤から生まれるのです。


 だから大富豪は、「試してみることに失敗はないんだよ」と語りかけるのです。そして人は試すということが好きなのです。実験してみるのが好きなのです。冒険が好きなことと、同じなのでしょう。


 つまり、「明日は今日と違う自分になる」と考えて、完璧を目指すわけでもなく、気軽にちょっとずつ、良くなっていけばいいのです。10回試して1回成功したら、大成功ということです。これは自分の仕事においても、計画に時間をかけすぎず、とにかくやってみる。そして結果を見て、方向修正しながら、チャレンジしてみればいいのです。


 物語で伝えるメッセージは、読者に強いインパクトを与えます。この本のように、人生の智恵を物語で伝えることこそが、ベストセラーの秘訣かもしれません。


この本で私が共感した名言

・成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ(p75)


・完璧とは、ダメになる過程の第一段階だ


▼引用は下記の書籍からです。


【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

第1章 仕事は楽しいかね?
第2章 人生とは、くだらないことが一つまた一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが<何度も>繰り返されていくのだよ。
第3章 試してみることに失敗はない
第4章 明日は今日と違う自分になる、だよ。
第5章 これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。「遊び感覚でいろいろやって、成り行き見守る」というのがね。
第6章 必要は発明の母かもしれない。だけど偶然は発明の父なんだ。
第7章 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
第8章 きみたちの事業は、試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落していたんだ。
第9章 あの実験で学ぶべきことはね、「あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること」なんだよ。
第10章 それはね、「あるべき状態より、良くあること」なんだ。
第11章 もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、きみはそれにふさわしいかね?
第12章 覚えておいてくれ。「試すことは簡単だが、変えるのは難しい」ということを。
第13章 新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
第14章 きみが「試すこと」に喜びを見い出してくれるといいな。



著者経歴

 デイル・ドーテン(Dale Dauten)・・・1950年生まれ。アリゾナ州立大学大学院(経済学)卒業後、スタンフォード大学大学院で学ぶ。1980年、マーケティング・リサーチ専門会社、リサーチ・リソーセス(Reserch Resources)を起業し、マクドナルド、3M、P&G、コダックなど大手優良企業を顧客に持つ全米でもトップ・レベルの会社にまで成長させる。1991年、新聞に執筆したコラムが好評を博し、執筆活動を開始。現在米国を代表する人気コラムニスト。氏が執筆するコラムは、100社以上の新聞社に配信され、毎週1000万人以上に愛読されている。執筆活動のかたわら、企業講演、従業員訓練やキャリア・セミナーを主催し、意思決定論、人材育成、キャリア・アップによる能力開発や成功をテーマに独自の理論を展開している


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